僕はキーボード入力の効率化をずっと図っている。
そのために効果の高いのは配列の変更だと思ったわけだ。
キーの押下圧の軽いものを使うのもとても効果が高い。
(35gかつ静電容量方式で底打ちする必要のないNiZが現在最強)
打ち方を変えるのもいい。
「前滑り打ち」という独特のものがだいぶ効果がある。
パームレストは是非必要で、奥チルトもおススメ。
あと何?
最近色々試していることは二つあって、
1. 親指キーの凹型化
2. キーの山形セッティング
だ。
1.に関して。
そもそも4指の接する文字キーが凹型になっているのに、
何故スペースキーだけ凸型になっているのか?
と思ったのが最初だ。
最下段キーはAltもCtrlも凹型のくせに、
スペースキーが凸型になっている意味が分からない。
伝統的にこうだとしても、
丸い指が接したら点同士の接触で痛いじゃないか、
と思った。
英語でのスペースキーの出番は単語間のみだが、
日本語でのスペースキーの出番はそれより遥かに多い。
言うまでもなく漢字変換である。
(変換キーで変換を始める人はあまりいないだろう)
2、3番候補までならスペース連打だろう。
単文節変換と連文節変換で頻度は異なるだろうが、
英語より多いと予想する。
しかも薙刀式はスペースキーをシフトがわりにする。
親指シフトをJISキーボードで使っている人は、
左親指キーがわりのスペースキーを、
もっと使うはず。
それが延々凸型でいいのか?というのが僕の疑問。
で、凹型にしてみようと。
ヒノキの4mm厚のものを、下面を凹型に削ってスペースキーの凸面と合わせて、
両面テープで接着、
上面を凹型にヤスリで削ることで、
色々なパターンを研究している。
長過ぎて、どう凹型を作るかが難しい。
そもそも縦に凹にすべきか、横に凹にするべきか。
最近最終形かなと思えるパターンに出会えたので、
それが良ければまとめたい。
2.に関して。
自作キーボード界隈では、
tentingとよばれるものだ。
スプリット型のキーボードで、
内側の足を伸ばして、
まるでテントを張ったようにする、ということ。
そもそも腕の構造のことを考えると、
両手を平面の上に水平にするのは無理がある。
腕を机の上に自然に乗せると、
人差し指側が浮く。
普通のキーボードにこれを無理矢理腕を内旋してキーを打つから、
腱鞘炎の原因になるのである。
で、スプリットキーボードならtentingでいいんだけど、
我らが静電容量方式はスプリットではない。
なので、
高さの違うキーに換装することで、
擬似的に山形にするということを試している。
最上段>上段>下段>中段の順にキーは背が高い。
なので、たとえば中段キーを、
中下上 最上最上最上最上 上下中
のように並べると、真ん中が高いキーになるというわけ。
あとは微妙に背の高さを調整していく。
静音リングをつけると、約1.5mmさらに背が高くなるので、
微調整に使える。
さらに最近ステンレスのワッシャー(5mm径、厚さ0.8mm)
を購入、リングと組み合わせると2.7mm上げができるので、
さらなる微調整に使っている。
こうなると、
指の長さが違うのに、同じキーの大きさでいいのか?
という疑問も湧いてきて、
小指キーのピッチを小さくしたいなあ、なんて思うのだが、
自作基盤と自作キーでない限り難しいだろうと。
まあ、どこまでも自分の手に合う道具を作っているだけだ。
文章を書くには、道具は消えるべきだ。
消えるべきキーボードはなかなか消えてくれない、
道具を知らない奴が作った、大量生産部品の集合体だ。
だからそれを包丁やナイフのように、
手に馴染むものに変えようと僕はしている。
配列名に武器を冠するのも、
そういう思いだったりする。
ということで、
薙刀式は、論理配列以外にも、物理形状込みかも知れない。
他のキーボード、他の打ち手で、
どれくらいパフォーマンスがあるのかは、
現状ちょっと想像できない。
それでも考え方が面白いと思ったら、役に立ててほしいと思い、
コツコツやってはここに記している次第。
2018年11月03日
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