2018年11月04日

自分の気持ちいい言葉と、他人の気持ちいい言葉は違う

何故リライトをするのか。
第一には、自分が最も気持ちよくなるためのものを作るためだ。
自分は完璧ではないから、
常に同じ完成度でいられない。

長い執筆期間では、ブレがある。
そのブレをまとめ上げ、最高のものに練り上げるのが、
まずリライトの第一の目的だ。

そして第二のリライト、
これが最も重要なのだが、
他人の目からこれを見ることである。


自分が気持ちよくなるのと同等に、
他人も気持ちよくなっているだろうか?
ということが最終目的だ。


社会的常識に反することをやっているとしよう。
眉をひそめてその先に入ってこれない人は、
どれくらいいるだろう。

それを嫌って社会的常識に反する部分をカットしてはダメだ。
眉をひそめるが、その眉をほぐすことを考えるのだ。

人前でちんこをだすとする。
そのシーンをカットしてはいけない。

フィクションは尖るべきで、丸まったフィクションに価値はない。
極端なものこそ、
詰まらない現実に風穴をあける、
娯楽である。

それよりも、「人前でどうしてもちんこを出さざるを得なかった状況」
を作り込むのである。
「そういうことならしょうがない」
と眉をひそめる常識人が、
ついつい眉を緩めてしまうようなものを、
作ってしまうのである。


第二のリライトは、
そのようなことをチェックし、
それを削るのではなく、残すにはどうすればいいかをリライトする。

勿論、エログロ反社会的行為だけではない。

あなたの思い込みと、今の社会に照らし合わせた、
その温度差をチェックしていくとよい。

勿論、
今の社会の平温はとても低いから、
いきなりそれを出すと騒がれるだけだ。
だから徐々にあっためるにはどうすればいいか考えよう。
あるいは、
いしなりヒートアップさせる方法が思いつけば最高だ。


リズムはどうだろう。
速すぎないか、遅すぎないか。
このノリについていけてるか。

これを分かるためには、これを説明しておいた方が良くないか。
(しかし説明は減らしたいよね。
最も効果的な短いその説明を考え出さなくてはならない)

それは言わなくても分かるから、
ごっそり取っても大丈夫、というポイントはあるか。


舞台ならば、お客さんの顔を見ながら調整可能だけど
生でない脚本は、そうはいかない。

どんな客でも、どんな日でも、
同じ面白さに誘導できなければならない。

そういう目線でリライトするのが、
第二のリライトだといえよう。


勿論、自分の客がどういう人が多いのか分かっていれば、
その馴染みの客用にこしらえるものがあってもいい。
しかし、
常に一見さんに向けてつくること。
あなたはまだマニアックであるべきではない。
マニアックなことがしたかったら、
PNを変えてやったほうがいいかもだ。
(カタナ式、薙刀式を作り始めた頃は、
こんなにマニアックになるとは予想がつかず、
同じブログでやるのが最近きつい…ブログを分ければ良かった…)

あるいは、二次創作をする人は、
そのマニアックなことをやっていることが、
既に喜びだったりする。
同好の士は楽しい。
しかしそのPNは、同好の士向けのものでしかなく、
全てに開いた作品をつくるなら、
PNは変えた方がいいかもしれない。

一見さんには過去の客を引きずっている人、
馴染みさんには変わっちゃったねえ、と捉えられてしまうだろうね。


映画脚本が目指すべきは、
一見さんの、最も多い数のお客さんだ。

自分が気持ちいいものを作った後は、
それを上手にそのお客さんに味わってもらうには、
どうすればいいかを工夫した方がいい。

その第二のリライトは、とても時間がかかる。

あなたの個性を消すのは最もやってはいけないことだ。
橋渡し役のプロデューサーになった気分で、
このアーティストのいいところを味わうには、
どうすればいいのかを考えて、
書かれたものを修正することを考える。


第一のリライトは、自分から見た作品。
第二のリライトは、他人から見た作品。

あなたは今どっちのリライトをしているのか、
意識してないとごっちゃになり、
どっちつかずのリライトになるよ。

他人の意見を聞くとき、
それは第一のリライトに属するものなのか、
第二のリライトに属するものなのか、
分解しておかないと、
混乱の元になることも合わせて書いておく。
(個人の好みですが、といいながら客観的なことを言ったり、
客観的にはこうだろ、といいながら自分の好みを押し付けている人もいる。
言葉尻ではなく、内容で考えないといけない)
posted by おおおかとしひこ at 10:06| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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