2018年11月05日

そろそろハズキルーペの話をしようか

糞CMでも金をかければ話題になる例だ。
実際のところ、
あの制作費は今の日本のCMではかけられない。

豪華キャスト、豪華衣装、豪華セット、豪華照明。
今僕がやっている大手CMの、
数倍からケタ違いまで予算があると思う。


CMは見る娯楽だ。
目で見て幸せ(つまり画面が豪華)なら、
それだけで幸せだ。

つまりハズキルーペが目立つのは、
「他人が貧乏になったから」に過ぎない。

そういえば、
似たコンセプトにペプシの桃太郎があった。
制作費は数億らしい。内容はハッタリしかないスカスカだった。

ちなみに近々の2本の仕事では、200万、900万だったかな。


これらのものが同列で並ぶのが、
エンターテイメントの世界である。

ハリウッドの何百億と、
邦画の1500万が隣でやるのがプロの世界だ。

「いくらのものを」「どういう内容でやるか」
の天秤が、プロの世界というものだ。

もちろん、
最高のアイデアを最高の予算でやるのが理想だが、
現実はそうはいかない。


ハズキルーペの会長は広告代理店否定派だそうな。
(もっとも、これ自体ブックの可能性はある)

下らないアイデアばかり持ってくるのは、
最高の予算でやってない、
貧乏人ばかりになってしまったからだ。

じゃあ次もやってみな。

ヒット作の次の二作目が、実力というものさ。
「一発屋」という言葉が、観客の世界にはある。

毎回ヒットを出せるのがプロ?
3割バッターが現実的だがね。



ちなみに、
僕は全部プロが仕掛けていると見ている。

「キャッ!」の部分は少なくともプロの演出じゃないと出来ない。
会長がやったことにして、ゴーストがいるだろうね。
広告代理店否定のシナリオとともに、
PR会社の仕業だと僕は思うけど?


バブル時代は、似たような金をどこもかけていた。
テレビ画面はとても豪華だったさ。
1億5億は当たり前だったね。
それから30年、
予算は削りに削られて、
ここまでちびてしまった。

僕が入社した20年前は、1本3000万からだった。
今1本1000万あたりを前後している。
(ちなみに代理店は制作費から30%もっていくので、
現場プロダクションに落ちる制作費の話)

それだけで貧乏が伝わるというものだ。


それを、
「バブル時代の客に見せるんだから、
バブル時代並みの予算でやりましょう」
と言ったことが、
実は企画の中心だったりするのだね。


同じ予算を俺によこせ。
いくらでも爆発させてやる。

出来は、予算×クリエイティビティだ。

今回は100×1で、3×3に勝っただけだ。
100×100を見せてやるぜ。
posted by おおおかとしひこ at 12:37| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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