2018年11月07日

ミスリードのコツ

初手。


ミスリードは、最終的に行きたい方向と、
逆に行けば行くほど効果的だ。
最高に効くのは真逆だろう。

しかし、真逆に行っているのに感づかれてはならない。
ミスリードがバレたら意味がない。

迷路があるとする。
右の道と左の道が最初にある。
右が正解だとしたら、
ミスリードは初手で左の道へ行くことだ。

ここで、
あくまで左の道が正解であるように見せかけられるかが、
勝負だ。

ミスリードは初手であればあるほど効く。
なぜなら、
最初のうちはまだどういうストーリーになるのか、
観客が予測しきれてないからである。

その方向性の定まらないうちの、
モヤモヤした段階で、
すでに左の道へ入ればいい。

ああこういう話なんだ、
と思わせた時点で勝ちだ。


第一幕を書くことが難しい、
というのは、
このようなチャンスをちゃんとものにしてるか、
ということも含んでいる。


ところで、
ミスリードはどこででも仕掛けられる。
「このストーリーはこれからどこへ行くのだろう」
ともやっとしたところが仕掛けどころだ。

つまりターニングポイントだ。

こっちだ、と一見あっているが、
実は違う方向に向かうターニングポイントが、
ミスリードの入り口ということである。


書いている時、
とてもよく、
どうしていいか分からないポイントに差し掛かる。

素直で順当な展開を思いつかないなら、
裏の展開、ミスリードを仕掛けて、
あとでどんでんを企むのも、
選択肢に入れるといいぞ。
posted by おおおかとしひこ at 11:50| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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