初手。
ミスリードは、最終的に行きたい方向と、
逆に行けば行くほど効果的だ。
最高に効くのは真逆だろう。
しかし、真逆に行っているのに感づかれてはならない。
ミスリードがバレたら意味がない。
迷路があるとする。
右の道と左の道が最初にある。
右が正解だとしたら、
ミスリードは初手で左の道へ行くことだ。
ここで、
あくまで左の道が正解であるように見せかけられるかが、
勝負だ。
ミスリードは初手であればあるほど効く。
なぜなら、
最初のうちはまだどういうストーリーになるのか、
観客が予測しきれてないからである。
その方向性の定まらないうちの、
モヤモヤした段階で、
すでに左の道へ入ればいい。
ああこういう話なんだ、
と思わせた時点で勝ちだ。
第一幕を書くことが難しい、
というのは、
このようなチャンスをちゃんとものにしてるか、
ということも含んでいる。
ところで、
ミスリードはどこででも仕掛けられる。
「このストーリーはこれからどこへ行くのだろう」
ともやっとしたところが仕掛けどころだ。
つまりターニングポイントだ。
こっちだ、と一見あっているが、
実は違う方向に向かうターニングポイントが、
ミスリードの入り口ということである。
書いている時、
とてもよく、
どうしていいか分からないポイントに差し掛かる。
素直で順当な展開を思いつかないなら、
裏の展開、ミスリードを仕掛けて、
あとでどんでんを企むのも、
選択肢に入れるといいぞ。
2018年11月07日
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