左右を間違えること。
運指を改造し始めたとき、新しいことをやるときに、
起こりやすい。
たとえば、
右シフトの左人差し指中段と、
左シフトの右人差し指中段。
左右がまったく逆なのがとくになりやすい。
段が違ったり、指が違うとなりにくい。
鏡像対称のものだけが、
この現象にひっかかる。
意識は合っているつもりなのに、
指が間違える、
(脳の指令に指がついてきていない)
というのがこの不思議な現象だ。
なんでこうなるのかは分からないが、
多くの人が体験していることから、
人間の普遍的な学習時のプロセスと関係していると考えられる。
また、タイピングは運動学習だから、
運動のフォームを作る、神経系統の学習と、
関係しているかもしれない。
ちなみに、
神経が学習すると、
小脳が反応するより速く反応することが出来るようになるそうだ。
脳の判断を待っていては遅い時、
運動神経が先に体を動かしていることになる。
「無意識で動いた」
というのはそういうやつだ。
そして、タイピングは無意識による運動である。
「あそこにあのキーがあるから、
この言葉を打つのに、この順番で指を動かすぞ」
と思っていてはタイピングにならない。
さらにちなみに、神経学習のもっとも効果的な学習法は、
反復だ。
なんだよ、繰り返しやって体で覚える、
という体育会系が基本なのだ。
勝手に出来るようになってた、というのが、
殆どの運動での経験談だが、
僕はあんまり運動が得意でなかったから、
タイピングの学習も遅い可能性がある。
同手シフトを排して、ぜんぶ逆手シフトにするのは、
わりと難しいもんだね。
無意識を意識して、無意識を変えていくトレーニングだから、
メンタルトレーニングとも関係している。
でも結局「意識して反復する」という、
体育会系をやるしかないのですな。
でも、左右対称っつったって、
キーボードは厳密には左右対称じゃない。
それでもミラー現象が起こるのが人体の不思議。
現在左右対称に構えようと矯正している最中だから、
こういうことになるのかもしれない。
少なくとも中段は完全に左右対称になっているからね。
格子配列のキーボードなら、もっと起こりやすくなるのだろうか。
ますます自作してみたくなってくる……。
新下駄を学ぼうとしているときは、
ほんとにミラー現象がひどかった。
シフトキーと文字キーを混同したし、
中指と薬指の混同もひどかった。
新下駄をマスターしようとしている人の記録を見ると、
そこまでの感想はあんまり出てこないので、
人による相性や、運動神経の違いもあるのかもしれない。
(オレ薬指が弱いし)
月配列は左右どっちのシフトキーを使ってもよい仕様だが、
基本逆手シフトのようだ。
これを一部の運指だけ同手に最適化する流れはあるようだが、
ミラーがこれも出現しやすいっぽい。
単打よりも、
心的ストレスのかかるシフトで、ミラーは出現しやすいことは想像できる。
で、出現頻度の低いシフトで起こるから、
よけいいつまでたってもマスターできないという悪循環……。
2018年11月08日
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