2018年11月08日

【薙刀式】ミラー現象

左右を間違えること。
運指を改造し始めたとき、新しいことをやるときに、
起こりやすい。



たとえば、
右シフトの左人差し指中段と、
左シフトの右人差し指中段。
左右がまったく逆なのがとくになりやすい。
段が違ったり、指が違うとなりにくい。
鏡像対称のものだけが、
この現象にひっかかる。

意識は合っているつもりなのに、
指が間違える、
(脳の指令に指がついてきていない)
というのがこの不思議な現象だ。

なんでこうなるのかは分からないが、
多くの人が体験していることから、
人間の普遍的な学習時のプロセスと関係していると考えられる。

また、タイピングは運動学習だから、
運動のフォームを作る、神経系統の学習と、
関係しているかもしれない。

ちなみに、
神経が学習すると、
小脳が反応するより速く反応することが出来るようになるそうだ。
脳の判断を待っていては遅い時、
運動神経が先に体を動かしていることになる。
「無意識で動いた」
というのはそういうやつだ。
そして、タイピングは無意識による運動である。
「あそこにあのキーがあるから、
この言葉を打つのに、この順番で指を動かすぞ」
と思っていてはタイピングにならない。
さらにちなみに、神経学習のもっとも効果的な学習法は、
反復だ。

なんだよ、繰り返しやって体で覚える、
という体育会系が基本なのだ。


勝手に出来るようになってた、というのが、
殆どの運動での経験談だが、
僕はあんまり運動が得意でなかったから、
タイピングの学習も遅い可能性がある。

同手シフトを排して、ぜんぶ逆手シフトにするのは、
わりと難しいもんだね。
無意識を意識して、無意識を変えていくトレーニングだから、
メンタルトレーニングとも関係している。
でも結局「意識して反復する」という、
体育会系をやるしかないのですな。

でも、左右対称っつったって、
キーボードは厳密には左右対称じゃない。
それでもミラー現象が起こるのが人体の不思議。
現在左右対称に構えようと矯正している最中だから、
こういうことになるのかもしれない。
少なくとも中段は完全に左右対称になっているからね。
格子配列のキーボードなら、もっと起こりやすくなるのだろうか。
ますます自作してみたくなってくる……。


新下駄を学ぼうとしているときは、
ほんとにミラー現象がひどかった。
シフトキーと文字キーを混同したし、
中指と薬指の混同もひどかった。
新下駄をマスターしようとしている人の記録を見ると、
そこまでの感想はあんまり出てこないので、
人による相性や、運動神経の違いもあるのかもしれない。
(オレ薬指が弱いし)

月配列は左右どっちのシフトキーを使ってもよい仕様だが、
基本逆手シフトのようだ。
これを一部の運指だけ同手に最適化する流れはあるようだが、
ミラーがこれも出現しやすいっぽい。
単打よりも、
心的ストレスのかかるシフトで、ミラーは出現しやすいことは想像できる。

で、出現頻度の低いシフトで起こるから、
よけいいつまでたってもマスターできないという悪循環……。
posted by おおおかとしひこ at 22:39| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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