2018年11月12日

【薙刀式】配列変更に悩むなら

qwerty配列しかやったことない人が、
配列変更を検討するのはとてもいいことだ。
歓迎する。

ところで、転向先をどこにするか、慎重に検討を重ねていることだろう。
色々な情報を収集することだろう。
新しく家を建てるのと同じくらい慎重になるかもだ。

しかし経験者からいわせてもらう。
三ヶ月のスケジュールと、三つの候補を選んで、
一ヶ月ずつやってみれば?
という提案をしたい。


たとえば、

行段系ローマ字、親指シフト、薙刀式。
新下駄、飛鳥、薙刀式。
月配列、龍配列、薙刀式。

などのセットチョイスだ。
薙刀式が絶対入ってるのはステマだから、
別のを入れてもいい。

配列は、練習方法を間違えなければ、
大体一ヶ月で実戦的速度、2打/秒くらいにはなれる。
そこからもう一ヶ月やれば3打/秒くらいにはなる。

つまり、4ヶ月あれば、
3つの配列を試せて、かつ実戦的速度までマスター出来る、
ということになる。


女とバイクの話をしてみよう。
最初で当たりを引くだろうか?
そういう人は幸運だが、
大抵の人はそうじゃない。
沢山試乗したほうがいい。
多過ぎるとまた一番を決めきれなくなるから、
一番を決められる程度に試乗するといい。

キリのいいのは3とかだろう、というのが僕の提案。



ちなみに僕の配列遍歴。

qwertyローマ字(Aを小指で打てなくて挫折)
カタナ式(おすすめ。カナ配列に比べ打鍵数が多いのが玉に瑕)
飛鳥配列最終版(左薬指に違和感を覚える)
下駄配列(おすすめ。「ん」位置Uが気に入ってない)
月配列2-263(二打が嫌になり退散)
親指シフト(薬指小指に疑問)
新下駄配列(おすすめ。しかし覚えきれなかった)
飛鳥21-290(現在練習中)
薙刀式(おすすめ)

意外と色々やってきたね。
この間二年が経過している。

それくらいの紆余曲折はあるということは、
あるかもしれない。

でも最高の万年筆を求めると、それくらいかかるとは思うんだ。


何が最高かは、実は人によって違う。
配列には手触りがあり、
それが合ってるか合ってないかで変わる。
全ての人にとって最高の女やバイクがないのと同じだ。
俺にしか合わない最高の女やバイク、というのもあるかもだ。

HBがいいという人もいるし、
2Bがいいという人もいるし、
5Hを使う人もいる。

文章はそれぞれの人そのものだから、
そのものに一番合うものを、
ゆっくり選べばいいだけのこと。

一生物だからと決めてかかるとお見合いには失敗する。
減点法ばかりでみてしまう。
間違えたら離婚すればいいや、
と気楽にいけば、いいところも発見しやすい。
あるいは、自分が変化してしまい、合わなくなる日が来るかも知れないし。

三ヶ月の試用期間を自分の中で設ければ、
何かがわかると思うよ。

ここは好きだなあ、という核のようなものがあれば、
あとは欠点がありながらもその人と付き合える感じ。



ちなみにおススメ練習法:

1 単打をまず覚える。
2 シフトを覚える。
3 その他のシフトを覚える。

各段階での覚え方:

1 中段をまず覚える。
まず右手4つ、左手加えて8つ、伸ばし位置加えて10音。
そのブロックだけ使って出来る言葉を、延々と作ること。
最初から配列表を見ない前提で。
これ以上言葉が出ないところまでやれば、大体覚えられる。

2 上段を覚える、下段を覚える、以下同じ。
(RTYU、QZP/などの打ちにくい位置は適当でもいいかも。
大抵重要なものは置いてない)
数が増えれば増えるほど、組み合わせ爆発で増えるので、
学習速度は落ちていくことを理解しておくこと。

※薙刀式は覚えるブロックを段ごとに決めていない。
マニュアルにマスター法があります。


目安は、単打を一日(この日だけはガッツリやる)、
一週間でシフト全部、くらい。
全部大体指が覚えたら、いきなり自分の文章を書き始めて良い。
最初はもたもたするだろうが、
2、3日もすれば慣れて来る。
二週間で、「出来ないことはない」くらいにはなるだろう。

コツは「少しでも毎日やること」。
頭の記憶ではなく運動記憶なので、
習慣の方の神経に覚えさせるため。

タイプウェルなどのタイピングソフトはまだ早い。
やっても落ち込むだけだからね。
慣れた人ならやってもいい、くらいにとどめておく。

自分の文章以外にも、写経もおススメ。
歌詞あたりが、暗記してるからやりやすい。
小説、論説などは、
タイプするには難しい言葉が多いから、
演歌あたりが意外といい日本語が多かったりする。

最後の一週間くらいで、
元の配列と比べながら、タイプウェルなどのタイピングソフトで測定してもいいかも。
まだ本気じゃないから、やった証を残す程度。


これをあと別の配列で、二回繰り返し。

二周目以降は、意外と楽なんだよね。
なぜか「配列をマスターする」をマスターしている、
という感覚になる。
(これは複数配列を試した人はみんな言っている)

だから、一配列をマスターすること自体は、
そんなに難しくない、
ということを知れるだけ、
この三ヶ月は有用かも知れないね。



最後に、どれかひとつに決めればいい。
もう一個他のを試してもいい。
一回「別の配列をマスターする」という経験を積むと、
配列図や解説から読み取れる情報量が飛躍的に上がるので、
以前見ていた配列図とは、
まるで別物に見える体験をするかも知れない。

最後に決めた配列で、もう一ヶ月じっくり練習すれば、
ほぼ中級者にはなれると思う。

他の配列のお試しが無駄にならないかって?
勿論無駄になる。
でもそれは、正解を引くための必要経費だ。


配列との出会いは、
こういうやり方があったのかという発見と、
自分はこういうのが好きだったのかという発見との、
出会いであると思う。

やってみないと分からない。

三ヶ月の試用期間は、半年試用期間の社員登用より短いぜ。
気楽にやりましょう。
posted by おおおかとしひこ at 09:51| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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