いろいろなエピソードが物語には入っている。
それは前半的なエピソードか、後半的なエピソードかに、
わかれると思う。
前半的なエピソードというのは、
キャラクターの登場や第一印象を作るためのエピソードである。
設定のためのエピソードといってもよい。
初めて登場した人物、組織、
アイテム、世界観を、
エピソードとともに紹介して設定するのが、
そのエピソードの役割だと考えられる。
一方、後半的なエピソードというものは、
それらを設定したことが前提となっているものが多い。
「実はこれとこれがつながっていたのだ」
「表面的にはそうだったが、本当の所はこうなのだ」
「秘密が明かされた」
「抱えていたものが暴露された」
「新たに繋がったことでこう変化した」
などが多いような気がする。
つまり、ざっくりいうと、
前半は設定、後半はどんでん返しだ。
(ものすごいどんでん返しでなくても、広義のどんでん返しかもしれない)
新しいことが起こらないのは、展開と言えない。
だから後半における展開というのは、
「それまで作ってきたことが、変わっていく」
でなければならない。
だから一回つきあったカップルは分れるし、
別れたカップルは元鞘に収まったりする。
何かが変化したり、新しい事実で考え方が変わったり、
ということでだ。
そういうエピソードにおいて、
設定と、それを利用したどんでん返しのペアになっている事を、
確認するといいだろう。
あなたの書くエピソードは、
前半戦のものなのだろうか?
後半戦のものなのだろうか?
どっちでもないのだとしたら、
単なる点のエピソードになってしまっていて、
線になっていないかもしれないね。
どっちでもないのなら、
削るか、前半戦的にするか、後半戦的にするかに改変すると、
ぐっと良くなるかも知れない。
2018年11月15日
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