黒軸を何日か触って、わかってきたこと。
まず第一に、よく打つキーはこなれてくる。
新品のバネは硬いけど、
薙刀式でたくさん打つFJを中心に、
随分柔らかくなってきた。
一方あまり打たない数字段や記号キーは硬いまま。
慣らし運転というか、
そういうものが必要なバネかもしれない。
で、
バネがこなれてくると、
打鍵がようやく柔らかくなってくる。
2mmのアクチュエーションポイントに、
「指を乗せる」だけで到達できるようになる。
黒軸は、押すキーではない。
押されるキーである。
で、
わかってきたことは、
「打鍵単位(一気に打てる単語や文節)を、
強く意識する」ということかな。
一気に打てる一連は、
ほぼ底打ちしなくて撫で打ちが出来るのだが、
文節の切れ目や、句読点を打って考えるときや、
打ち慣れていない単語の指が途切れる部分は、
底打ちをしてしまいがちのようだ。
つまり、
撫で打ちはシークエンス単位でしか出来ないっぽい。
打鍵単位のシークエンスは、
指の自動化が成功している部分で、
そうでないところはアドリブで指をつなぐ部分だ。
前者はひとかたまりに撫で打ちが可能で、
後者は初めて黒軸に触れた時のように、
重いキーを底打ちしながら打つことになる。
黒軸使いの人があまりいないのか、
情報発信があまりひっかからないのだが、
その少ない情報でも、
「塊をモシャっと打つ」
という言葉がわりと直感的で理解できた。
逆にいうと、モシャっと打てない、途切れるところが、
黒軸が不快な部分になる。
これは35gの軽量静電容量NiZでも同様だ。
一気に打てる塊は軽快な前滑りシークエンスだが、
詰まるところは底打ちをすることになる。
あとは、軽い軸の時がダメージがないか、
重い軸の時がダメージがないかで、
比較になるかもしれない。
で、
シークエンス単位の撫で打ちでは、
「背中を押される高速感」が存在するのが、
黒軸の魅力だと思ったね。
キーの戻りが遅い、軽い軸の欠点が解消されている。
黒軸は上級者向けだというのには、
この打鍵単位を何万語持ってるかが、
関係してくるんじゃないかなあ。
たくさんパターンを持ってるほど加速して、
パターンのないところは辛い。
そういう軸だと、何日か打ってみて思いました。
で、久しぶりにNiZを打つと、軽すぎてびびる。
これですらやや重いと感じてたんだから、
人の適応力半端ねえ。
あとは対腱鞘炎ですな。
黒軸の方がなんか疲れがマイルドな気がするのは、
軽い軸の底打ちがダメージが大きいのかもしれないです。
理想の最終形、つまり「一度も詰まらない」が出来ない以上、
ダメージをどう見積もるかが、
腱鞘炎対策かも知れない。
2018年11月17日
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