2018年11月23日

迷路の件、雑談

迷路が好きだった人は、
「この世には構造があり、唯一の正解、最適解がある」
という世界観を持っていると思う。

逆を考えれば、これは絶対ではないことがわかる。
「この世は流れていて、正解も不正解も不透明だ。
よさげな波に乗るだけ」
というのが真逆の考えだ。


これは人類の対極の考え方かもだ。


ときたま男女論を書いたりするけれど、
これは差が大きくて、
人と人の差(コンフリクトの原因)を認識しやすいからだ。

今回も前者は男脳的な考え方で、
後者は女脳的な考え方である、
と認識するとわかりやすいかもしれない。

つまり、
男は迷路が好きで、
女は迷路が嫌いなのではないか、
という仮説が出てくる。
幼少の頃迷路をノートに書いていたのは、
圧倒的に男が多いはず、
と仮説を立てて見る。


女は、男から見れば気まぐれで、地図を読めず、
ムードに弱く、全体的なことより自分の快楽や気分を優先するように見える。

女から見れば、男は、
マウンティングに敏感で、地図が読めて、
自分には見えてないところまで見えていて、浮気をする。


これは、迷路的世界観と、非迷路的世界観の差を考えれば、
たちどころに理解できるような気がする。

両者にとって、
世界の構造や、快感に感じる原理が違う、
ということが言えるような気がする。


セクハラやパワハラが急に問題になっているのは、
男優位の体育会系に、
女が馴染めなくて文句を言っているようにしか、
男からは見えない。
仮に女社会に男が入って、
男が文句を言っても、
社会問題にはならないだろう。

それは「女が地位が低い」ということが言い訳になるからである。

非迷路的な女社会に馴染めない、
迷路的な男が、精神を病んだとしても、
労災は降りないだろうね。

ハラスメントは社会をだめにする。
ハラスメントを恐れてビクビクしてる会社は、
全然風が吹いていない。


理解しあえないのを前提として、
相手の文化を潰さないような社会はないのだろうか?



ACのCMなら簡単にできるよ。


女ばかりの会社に入った一人だけ男。

「これいいー」「わかるー」「それなー」と女たちが言う。
「僕は違うと思います」と男が言うと驚かれる。
「いまわたし達は共感してるのに、
どうして共感しないの?」

「トイレ一緒に行こうよ」と女達。
男しょうがなく付き合う。
トイレに行っても出ないが、
出たふりをしてトイレから出てくる女子を待つ。

ロボットのフィギュアや迷路を机の上に置いていたが、
それを全部捨てられる。
「あれは小学校からの宝物で…」
「要らないと思った」
「そんなバカな!」切れる男。
「要らないよねあんなの」と他の女達に言う女。
「うん。わたしもいらない」「だよねー」「わかるー」
「怖い人やだー」「やだー」「理解できないー」

女達が皆同じ顔に見えてくる。
女全員「あなた気持ち悪い」
男、飛び降り自殺。

コピー「分かり合えないことは、分からないまま大事にしてあげよう。
それが分かり合えること。」


これはセクハラを逆側から見たものだ。
迷路的な世界観のすれ違いを、
別の何かで表現すればこうなるわけだ。

母親と男の子の話でも作れる(それこそ迷路を破り捨ててもいい)し、
男女逆にして、「共感がなくマウンティングの社会」に傷つく女の話にすれば、
今の社会かもしれない。


もちろん、男女の話にせずに、
全く違う宇宙人同士の話にして、
戦争になってもいいだろう。


迷路的世界観と、非迷路的世界観は、
相容れない、真逆の世界だ。

物語の中では敵同士になり、殺しあう。
現実の世界では殺しあうか、共存するかだ。


ニューヨークは人種のるつぼとはもう言わず、
人種のサラダボウルというそうだ、
という話は前にも書いた。
るつぼなら溶け合うが、
サラダは溶けずにただ隣にいるだけの混ざり方だから、
というのがその理由らしい。

わかり合うことは、融合することではなく、
ただ隣にいることかもしれない。


迷路のことからここまで考えた。


最近出世する男は、非迷路的な男が多いような気がして、
僕は会社で孤立しがちだ。

原理原則に立ち戻るvs現状に合わせて変える
で、負けが込んで、
作品性がぐずぐずになっているね。

結局、
優秀な方が非優秀な方に合わせるしか、
共存の解決がないことが、
この問題をややこしくしている。
彼らは「なんで私たちのいうことを聞かないの?」
と疎んじるだけだからだ。


これは男女の問題ではなく、
いずれ移民の問題にもなってゆくだろう。
均質を前提とした日本人は、
そこら中で病むかもね。
posted by おおおかとしひこ at 11:58| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。