隠し事は物語の蜜だ。
それは道具である。うまく使おう。
何故それを隠すのかという動機、
それを知らないままの行動というミスリード、
それを暴く行動、
それを知った時のリアクション、
その隠し事が明らかになった時の衝撃、
(大きなターニングポイント)
知っている人と知らない人との情報差によって生まれる誤解や出し抜き、
知りたくなかったこと、知られたくなかったこと、
などの感情的な要素、
知った後の感情の変化、
などなど、
ストーリーに必要な道具が、
「隠し事」という道具をひとつ持ってくるとセットでついてくる。
だから困ったことがあったら、
「隠し事」をつくってみて、ストーリーに深みを与えるといいだろう。
隠し事があることがあるのはわかったが、
それがなんであるかは分からない、
隠し事の裏にもうひとつ隠し事があった、
などの変形版も使い勝手のいい道具だ。
これの便利なのは、
それを知る瞬間を、
ストーリーのいつでも持ってこれるところだ。
それを知る瞬間を、構成の要所に設置することが出来るわけだ。
第一ターニングポイント、
ミッドポイント、ピンチポイント、第二ターニングポイント
などの大きい所においてもよいし、
それらと関連するターニングポイント
(つまりそれがビッグポイントの原因になる)
なんて導火線の仕込みにしてもよいだろう。
いずれにせよ、
丁度よい扱いやすいターニングポイントをつくるのに、
隠し事はちょうどいい道具である。
困ったら、使ってみることを検討しよう。
「なにい?!」
「そうだったのか……」
などは、すべて隠し事がらみでつかえるパターンだ。
2018年11月26日
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