2018年11月27日

【薙刀式】短距離と長距離

追加バネが届いたので、NiZのセッティングを変えた。
65グラムを中心とした変荷重だ。

一方、タイプウェルはこれではやらないと思う。
タイプウェルに向くのは、
マジックフォースオール35グラムの爽快な打鍵。

つまり僕はスプリント用のキーボードと、
長距離クルーズ用のキーボードを、
違うセッティングにしようとしている。


車のサスペンション設定のようなものだと理解した。
サスが柔らかいと低速走行にはよいが、高速ではぐにゃぐにゃになる。
硬いと低速では不快だが、高速では振動吸収がよく、安定する。

打鍵も同じな気がする。
サスが柔らかいキーボード、つまり30や35のキーボードは、
短い文章を書くのに向く。
軽いキーのほうが短時間仕事に向いている。
一回の集中で、5000字くらいまでのイメージ。

ブログの原稿とか、メールとかなら、
そのくらいまでだろう。
もちろんタイピングゲームによる測定もその領域しか測定しない。
(憲法トライアスロンは別)


5000字オーバーの原稿書きに、
軽いキーは逆にしんどいと思う。

単純に重いだけのメンブレンは勿論論外で、
黒軸のような固いサスのキーがよい。
アウトバーンを安定して走行するような、
そういうクルージングに、
重いサスのセッティングがいいような気がしている。

勿論加速力や爆発力では軽いキーに負けるだろう。
400メートルまではバイクが加速で勝つ、みたいな現象だ。
しかし長距離では、
黒軸のような固いサスで打って行ったほうが楽で高速になると、
今の所はかんがえている。


高速の定義が違うということだね。
短期間の高速と、長期間の高速は意味が違うということだ。



薙刀式でタイプウェルをやっているのだが、
そろそろ僕自身の天井なのか、
薙刀式の天井なのかわからないが、
60秒をなかなか切れない。

このへんで長文を書く人はいない、という意味で、
とくに問題を感じていないから、
薙刀式の想定打鍵速度はこのへんなのかもしれない。
一方このペースで長文を書くのは不可能なのは、
先の記事で考察した。

と、いうことは、
設計通り、
薙刀式は長文特化であり、
スプリントで高速を出す配列ではない、
ということが言えるかもだ。
(スプリントで結果を出している、
新下駄や飛鳥への負け惜しみかもしれないが)


で、スプリントで心地よいのではなく、
長文で心地よいキーボードのセッティングになるように、
メインキーボードNiZを整えたのだ。

黒軸キーボードでその感覚が分ったので、
黒軸で不満だった「全部のキーが重い」を解消して、
35から65まである変態偏荷重キーボードに生まれ変わらせてみた。
なかなか良いので、おすすめです。
(追加購入バネが必要。1000円)


【静電容量黒軸相当変荷重セッティング】

上段 WE RIOP 65  QTYU 35
中段 ASDF JKL; 65  GH 35
下段 XCV M,. 55  BN 45  Z/ 35
スペースキー 65
(親指を受けとめるために、凹型に削ったヒノキを貼りつけ)

方針
基本は65。
数字段、カーソルキーやエンター、コントロールなど
文字以外の機能キーはすべて35のまま。

UはBSの機能キーを兼ねるので35。
人差し指伸ばし、小指QZ/は35。
(Pは薬指なので65のままとした)
下段はやや軽めの55。
下段人差指伸ばしは45のほうが運指がつながる感じがあった。



現状の黒軸の不満点を、
NiZの軽いキーに置換したような内容になっている。
小指上下段や人差し指伸ばし、
最上段などをすべて最軽量にしてある感じ。
あと、スペースバー(凸型)ではなく、
逆の凹型に改造したもので、65を受け止める感じになっている。

あれ? 黒軸キーボードクビかもしれない。
でも黒軸の使いかたを教えてくれた、
ということで敬意は表したい。
(人気がないからメルカリでも売れないだろうなあ)


黒軸は重いキーではない。
硬いサスで、反発力を安定させるのだ。
底打ちしないのは、アウトバーンで路面が安定しているからである。
こういう長文の打ち方と、
なるべく速くロールオーバーするスプリントは、
サスのセッティングが違ってあたりまえだと思う。

そもそも、こういう議論が、
タイピング界であるのかな。

アプリオリに、
スプリントのような軽くて速い打鍵が、
長文でもよいとされているような感じがする。

それと長文(5000字程度以上)は違うんだ、
とマラソンランナーの僕は主張することにする。
憲法マラソンが数時間という記録があるけど、
そのときも黒軸のほうが有効なのだろうか。
そのへんは分らない。(やってみる勇気もないが)


親指シフトの人がタイピングコンテストにもう出てこない理由も、
似たようなことを考えているからかもしれない。
(出場できるコンテストがないことと、
シフターの加齢が進んでいることもあるだろうが)


タイプウェルのスプリント実験は、
興味があるので耐久試験します。
Gateron白軸35で続けます。
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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