追加バネが届いたので、NiZのセッティングを変えた。
65グラムを中心とした変荷重だ。
一方、タイプウェルはこれではやらないと思う。
タイプウェルに向くのは、
マジックフォースオール35グラムの爽快な打鍵。
つまり僕はスプリント用のキーボードと、
長距離クルーズ用のキーボードを、
違うセッティングにしようとしている。
車のサスペンション設定のようなものだと理解した。
サスが柔らかいと低速走行にはよいが、高速ではぐにゃぐにゃになる。
硬いと低速では不快だが、高速では振動吸収がよく、安定する。
打鍵も同じな気がする。
サスが柔らかいキーボード、つまり30や35のキーボードは、
短い文章を書くのに向く。
軽いキーのほうが短時間仕事に向いている。
一回の集中で、5000字くらいまでのイメージ。
ブログの原稿とか、メールとかなら、
そのくらいまでだろう。
もちろんタイピングゲームによる測定もその領域しか測定しない。
(憲法トライアスロンは別)
5000字オーバーの原稿書きに、
軽いキーは逆にしんどいと思う。
単純に重いだけのメンブレンは勿論論外で、
黒軸のような固いサスのキーがよい。
アウトバーンを安定して走行するような、
そういうクルージングに、
重いサスのセッティングがいいような気がしている。
勿論加速力や爆発力では軽いキーに負けるだろう。
400メートルまではバイクが加速で勝つ、みたいな現象だ。
しかし長距離では、
黒軸のような固いサスで打って行ったほうが楽で高速になると、
今の所はかんがえている。
高速の定義が違うということだね。
短期間の高速と、長期間の高速は意味が違うということだ。
薙刀式でタイプウェルをやっているのだが、
そろそろ僕自身の天井なのか、
薙刀式の天井なのかわからないが、
60秒をなかなか切れない。
このへんで長文を書く人はいない、という意味で、
とくに問題を感じていないから、
薙刀式の想定打鍵速度はこのへんなのかもしれない。
一方このペースで長文を書くのは不可能なのは、
先の記事で考察した。
と、いうことは、
設計通り、
薙刀式は長文特化であり、
スプリントで高速を出す配列ではない、
ということが言えるかもだ。
(スプリントで結果を出している、
新下駄や飛鳥への負け惜しみかもしれないが)
で、スプリントで心地よいのではなく、
長文で心地よいキーボードのセッティングになるように、
メインキーボードNiZを整えたのだ。
黒軸キーボードでその感覚が分ったので、
黒軸で不満だった「全部のキーが重い」を解消して、
35から65まである変態偏荷重キーボードに生まれ変わらせてみた。
なかなか良いので、おすすめです。
(追加購入バネが必要。1000円)
【静電容量黒軸相当変荷重セッティング】
上段 WE RIOP 65 QTYU 35
中段 ASDF JKL; 65 GH 35
下段 XCV M,. 55 BN 45 Z/ 35
スペースキー 65
(親指を受けとめるために、凹型に削ったヒノキを貼りつけ)
方針
基本は65。
数字段、カーソルキーやエンター、コントロールなど
文字以外の機能キーはすべて35のまま。
UはBSの機能キーを兼ねるので35。
人差し指伸ばし、小指QZ/は35。
(Pは薬指なので65のままとした)
下段はやや軽めの55。
下段人差指伸ばしは45のほうが運指がつながる感じがあった。
現状の黒軸の不満点を、
NiZの軽いキーに置換したような内容になっている。
小指上下段や人差し指伸ばし、
最上段などをすべて最軽量にしてある感じ。
あと、スペースバー(凸型)ではなく、
逆の凹型に改造したもので、65を受け止める感じになっている。
あれ? 黒軸キーボードクビかもしれない。
でも黒軸の使いかたを教えてくれた、
ということで敬意は表したい。
(人気がないからメルカリでも売れないだろうなあ)
黒軸は重いキーではない。
硬いサスで、反発力を安定させるのだ。
底打ちしないのは、アウトバーンで路面が安定しているからである。
こういう長文の打ち方と、
なるべく速くロールオーバーするスプリントは、
サスのセッティングが違ってあたりまえだと思う。
そもそも、こういう議論が、
タイピング界であるのかな。
アプリオリに、
スプリントのような軽くて速い打鍵が、
長文でもよいとされているような感じがする。
それと長文(5000字程度以上)は違うんだ、
とマラソンランナーの僕は主張することにする。
憲法マラソンが数時間という記録があるけど、
そのときも黒軸のほうが有効なのだろうか。
そのへんは分らない。(やってみる勇気もないが)
親指シフトの人がタイピングコンテストにもう出てこない理由も、
似たようなことを考えているからかもしれない。
(出場できるコンテストがないことと、
シフターの加齢が進んでいることもあるだろうが)
タイプウェルのスプリント実験は、
興味があるので耐久試験します。
Gateron白軸35で続けます。
2018年11月27日
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