配列は魔法のように見えるときもあるけれど、
どの辺をゴールに据えるといいんだろう。
RTCに出るようなタイパーたちに、qwerty糞と言ったって意味がない。
1000KPMを超える闘い
(ざっくり6700カナ/10分。しかしこれは短距離限定と考えるべきだろう)
では、配列なんてもはや意味はなくて、
その人の才能や努力の方が重要なファクターだろう。
僕は、配列変更が効果があるのは、
それよりも全然下の世界、
500字/10分ぐらいの人だと思っている。
僕はqwertyが最善の配列とはちっとも思っていない。
タイパーたちが結果を出しているのは凄いけれど、
彼らはqwertyが体に合っていた人(結果的に)
だと考えている。
だってqwertyが良ければ、
もっとみんな速くなるはずだし、
日本人のブラインドタッチ習得率が40%以下なんておかしいよね。
ビジネス的なタイピング技能の基準は、
複数の団体で大体700〜800字/10分だけど、
ビジネスマンのほとんどはそれを満たしてないと思う。
僕は、
そのほとんどの「遅い」人は、
配列を自分に合うものに変えると、
500とか600には行くようになると思っている。
そして特別に修練したり、
配列が自分にすごく合ってれば、
1000行くと。
それは自分がそうだったからで、
自分には特別な才能がなかったと思うからだ。
qwertyローマ字のブラインドタッチは僕は出来なかった。
最使用頻度12%のAを、
自分の意思通りに動かせない、最弱の左小指で打つのはまっぴらだ。
ていうか拷問だ。
第一歩で僕は自分の意思をキーボードに伝えることは出来なかった。
それはほとんどの人にとってそうだと想像する。
「一番使うキーが一番使えない場所にある」
ことの、どこがいいんだ?
だからqwertyローマ字は、
サイトメソッドでは便利だけど、
ブラインドタッチになると急にハードルが上がる配列だと思う。
デファクトスタンダードの日本語入力方式ゆえに、
ある程度誰もが使えるが、
ことブラインドタッチやビジネス的実用以上になると、
ガクッと減ることがこの配列の特徴を示していると思う。
タイパーたちは、
配列変えてなんになるんだ?と思っているだろう。
効率いいとか言うけど、俺のqwertyに勝ててないやんと。
そりゃそうだ。
あなたたちのスピードは万人が出せないのだ。
ただし、
500の人が1000になるのには、
配列変更は役にたつかもしれない。
つまり、
配列変更とはゲタを履くことだと思うのだ。
で、qwertyローマ字は、
たまたまロールオーバーバリバリいけて、
同時打鍵やシフトがなく、
悪運指が一部しかないことで、
たまたま最速タイパー達に合う配列だったのかもだ。
qwertyローマ字は、
入り口は広いが、
上に行くには急に狭くなり、
それを抜けた人には最速近くを保証する、
特殊な配列なのかもしれない。
僕は、
そんな難しい配列よりも、
「よりつかいやすく、楽で、速い
(それは1000までくらいだろう説)」
と考え出された、
ほかの代替配列の方が、
多くの人にとって朗報だと考えている。
勿論、ものすごくそれを修練したりすれば、
タイパーと戦えるかも知れないが、
ほとんどの人はその領域に行く動機がないだろう。
タイパーにとっての最速はqwertyローマ字(6700)。
ほとんどの人にとっての最速は、
自分に合ったほかの配列(1000)。
qwertyローマ字のままの人は500とか600。
ざっくりいうと、
こんな感じの分布になるのではないだろうか?
勿論、新下駄や飛鳥や月がタイパー達と闘う可能性もあるから、
1000を上限とは言わない。
そもそもqwertyで1000出せる人は、
速度重視で配列を変える意味はない。
(楽したいとかならある)
全然ダメな人が、
配列を変えることを検討した方がいいと思う。
僕は、qwertyで530、薙刀式で1200だ。
配列を変えるってこういうことだと思う。
そして最終的に、日本のビジネスが活性化したり、
作家や学者や研究者が、
新しいものを生み出してくれるといいと思う。
2018年12月03日
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