キーボードは山形がいい、なんてこれまでエルゴノミクスで言われてきたけど、
逆の谷型の方がいい、という説を出す。
現在の僕のNiZの物理セッティングはこんな感じ。
そして谷型についてまとめてみた。
こんな感じ。
キーが左に傾いている(ずれている)ことが、
全ての元凶だと思う。
右手はいいが、
左手は逆に左に(外に)捻らなくてはいけない。
これを担当するのは尺側手根屈筋である。
これは相当弱い筋肉で、
これを酷使してなるのが野球肘だ。
複雑なつき方をしているので、
ストレッチや鍛えることもなかなかに難しい。
(だいぶやり方がわかってきたのでそのうちまとめます)
ずっと左手を左にひねり続けていると、
ここが腱鞘炎を起こす。
つまり使いすぎになる。
谷型は、これを立体的に解決する。
そもそも谷型に手を置くと、
すでに逆に手首を構えることになるので、
外へのひねりを全然軽減できるのだ。
一つ問題がある。
腕を内旋することで、
親指が4指が作る平面より下に位置してしまうことだ。
スペースキーをよく使う薙刀式では、
親指が窮屈であってはならない。
従って、スペースキーが下がるような改造を施した。
具体的には、
1. 上下逆付け(これはいつものやつ)
2. 上のカマボコ状の凸面をヤスリで削り、平面とした
(うっすらステムの影が出てくるくらいギリギリ)
3. 裏からは、ステムを支える十字状の補強部を、
彫刻刀で削り落とした。
これによって受け側の軸が深く刺さるようになる。
(真ん中の軸だけでOK。両端のスタビライザー部分の受けは、
高さがそんなにないので無改造でOK。
また、補強がなくなるので強度は弱くなるはず。
どれくらい弱いかは今後耐久試験)
を実施。
2で2ミリ程度、3で2ミリ程度下がる。
実際には、これにさらに凹型に削った木
(加工し易く油を出すのでしっとりするチーク材)を、
両面テープで貼っている。
1ミリ程度ボトム部分があるので、
合計で3ミリ下げられたことになる。
たかが3ミリというなかれ。
静電容量スイッチのフルストロークは4ミリで、
認識点までは2ミリだ。
それからすれば、だいぶ下がったとみて良い。
これで、谷型に構えた手でも、
親指の自然な位置にスペースキーの高さを合わせることに成功した。
ちなみに、10gバネを入れて、押下圧は45とした。
押下圧よりも戻りの力を強くするためだ。
(リアルフォース第二世代のオール30では、
スペースキーのみ10gの追加バネが入っているそうだ。
スペースキーが大きくなってしまったので質量が重くなり、
帰るまで時間がかかるようになってしまったからだそう。
それよりも大きな6.25UのUS配列スペースキー+凹型木の、
僕のシステムでは10じゃ足りないかも…)
黒軸仕様でしばらく使っていたNiZは、
35gでの半打ちが出来るようになってしまったので、
元に戻した。
軽快かつ連続打鍵でトップスピードが上がる。
スタンドは立てずベタ置き。
パームレストは5ミリ厚の薄いホンジュラスローズウッドを使用。
適度に硬くておしゃれ色なので採用。
脂っ気がないのでサラサラしててよい。
これまで悩まされてきた腱鞘炎が、
ようやくこの仕組みで完治に向かっている。
ああ、やっと思う存分書けそうだ。
なお、配列は次のv11に微調整中。
(といっても4つの音を入れ替えただけ)
これで行けると思ったら発表します。
まさかの山形じゃなくて谷型がいいとは、
僕も予想外だった。
これが真のエルゴノミクスだ!
(格子配列なら素直に山形でよいかも)
2018年12月11日
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