リライトでよくある過ちは、
「設定を増やしてしまう」ということだ。
リライトする側、
それは本人もそうだし、
指示する人(プロデューサーなど)もそうなのだが、
「前の原稿の設定はすでに入っているから、
新しく設定を足しても大丈夫だ」
と思ってしまう傾向がある。
「ちょっと足すだけだ」と思ってしまう。
実際には、それはよろしくない。
初見の人は、想像以上の設定モリモリを食うことになる。
人はそんなに多くを認識できない。
ついでに記憶もできない。
リライトする側の人は、
二周目、三周目にいるわけで、
一周目ではないことを自覚しよう。
設定を増やすことはやめたほうがいい。
むしろ、
設定を減らすことを考えたまえ。
設定を減らしたほうが、
じっくり考えられるというものだ。
そして先読みされてしまうような浅い設定にせずに、
味わいのある深い設定に進化させるべきだ。
単純で深いのがベスト。
頭の中で扱える要素は三つまで。
それらの関係性は6通り。
それくらいが深く考える限界だろう。
三すくみあたりが頭の中で考える限界だと、
僕は思う。
じゃんけんや三国志あたりがちょうど良い。
初見の人が把握できるか。
初見の人が頭の中で想像して転がして、
ストーリー進行を見ながらも、
頭の中でシミュレーションできるか。
その量に、設定は留めるべきだ。
リライトでそれをチェックしないと、
設定は足しっぱなしになっていく。
気をつけられたい。
2018年12月19日
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