タスキを渡す瞬間の尊さがちょっと分かった。
今まで僕は、
男同士のこういうシーンは、
「自分が走っているつもり」で見ていた。
だから、
「走ってる途中なんだからそんなもんにブヒブヒ言うなよ」
と思っていた。
だがそろそろ年だから、
そんなに走れないことが分かってくるので、
「自分より凄いやつらは凄いなあ」
と素直に見ていられる。
つまり、感情移入(他人を自分だと思うこと)ではなく、
他者を見ている思いで見ていた。
すげえ他人が、すげえ他人にタスキを渡す瞬間の、
すげえ人同士の絆は尊い。
「もう自分がいけない領域」
の人達同士に、萌えは発生するのかもしれない。
BLの対象は、自分と近い共感には起こらないのだろう。
自分と遠いから起こるのかもしれない。
百合豚の気持ちも同様にわかる。
キモオタ豚おっさんほど、
可愛い女の子同士という、最も違う世界に咲いた花を、
尊ぶのだ。
高嶺の花を、取りに行けなくなった人が、
花を望遠鏡で愛でるのが、
そういう人達の思いかも知れない。
孤独な花がいるのは可哀想だから、
花同士がわちゃわちゃやっている、
幻想を持ち続けていたいのだろう。
乃木坂や欅だってリアルは色々あるのだろうが、
表面上はずっとそれを演じている。
演じていないスポーツの世界に、
そういうものが現れるのが、尊いのだろう。
僕は腐女子ではないので、
永久にその気持ちを理解できないかも知れないが、
僕は外側からの視点でそのように認識した。
なぜそういった人たちが金を持ち、
ある程度市場を動かすようになったのか、
つまり「一般の」客がどう減っていったのかを、
考察するにはここではページが足りない。
あと、VJA(VISAグループ)のCMが、
正月で見たCMのベストです。
(正月CM批評はまた別記事でやるかも)
2019年01月02日
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