2019年01月05日

【薙刀式】運指悪化に、なかなか耐えられないもんだ

大改造を施して、
タイプウェルなどで検証している。
ちょっと面白い現象に出会ったので。


タイプウェルなどのプレッシャーが高いとき、
「変更前の、良運指だった運指でそのワードを打ってしまう」
ということが、まれによくあるということ。

配列を改造すると、
ある言葉に関しては良い運指になり、
ある言葉に関しては悪運指になってしまうことがある。

すべての言葉が良い運指になるわけはなく、
ある言葉とある言葉はトレードオフだ。
配列を決定することは、
その言葉たちのどれを重視して、
どれは切り捨てるか、
ということの決断でもある。
すべての言葉を良運指で打てるようになるのが理想だが、
すべてのキーの組み合わせが良運指ではない以上、
それは現実的ではない。

だから、配列設計初期ならいざしらず、
配列設計というのは、
どの言葉なら妥協できるか、
これは納得いく組み合わせである、
なんてことの連続だと思う。

で、本題に戻ると、
配列変更してだいぶ経っても、
プレッシャーのある状況下では、
「良かった時代の運指」がとっさに出てきてしまうことがある、
という話。

たとえば今回の改造では、
「てき」がEWアルペジオから、
EAアルペジオにランクダウンしている。
にも拘わらず、
指は最短ルートであるEWを打ってしまい、
ミスがある状態になるということ。

これはつらい。
悪い状態から良い状態になると、
指は労力が減るので、すぐに覚えてくれる。
しかし悪化したものに覚えなおすのは、
かなりの手間がかかるようなのだ。
なるほど、こんな仕組みに手はなっているのか。

これは、
今まで簡単に出来たことが、
システムの変更で出来なくなり、
ぶつぶつ言うオジサンとかと、
まったく同じだということだ。

良化すれば順応できるが、
悪化したら適応が遅れ、
あまつさえ前のが良かったとぶつぶつ文句を言い続ける。
そういう人の業のようなものを、
タイプウェルの高速打鍵中に実感する。

まったく人の反射神経というのは難しい。
posted by おおおかとしひこ at 19:46| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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