大改造を施して、
タイプウェルなどで検証している。
ちょっと面白い現象に出会ったので。
タイプウェルなどのプレッシャーが高いとき、
「変更前の、良運指だった運指でそのワードを打ってしまう」
ということが、まれによくあるということ。
配列を改造すると、
ある言葉に関しては良い運指になり、
ある言葉に関しては悪運指になってしまうことがある。
すべての言葉が良い運指になるわけはなく、
ある言葉とある言葉はトレードオフだ。
配列を決定することは、
その言葉たちのどれを重視して、
どれは切り捨てるか、
ということの決断でもある。
すべての言葉を良運指で打てるようになるのが理想だが、
すべてのキーの組み合わせが良運指ではない以上、
それは現実的ではない。
だから、配列設計初期ならいざしらず、
配列設計というのは、
どの言葉なら妥協できるか、
これは納得いく組み合わせである、
なんてことの連続だと思う。
で、本題に戻ると、
配列変更してだいぶ経っても、
プレッシャーのある状況下では、
「良かった時代の運指」がとっさに出てきてしまうことがある、
という話。
たとえば今回の改造では、
「てき」がEWアルペジオから、
EAアルペジオにランクダウンしている。
にも拘わらず、
指は最短ルートであるEWを打ってしまい、
ミスがある状態になるということ。
これはつらい。
悪い状態から良い状態になると、
指は労力が減るので、すぐに覚えてくれる。
しかし悪化したものに覚えなおすのは、
かなりの手間がかかるようなのだ。
なるほど、こんな仕組みに手はなっているのか。
これは、
今まで簡単に出来たことが、
システムの変更で出来なくなり、
ぶつぶつ言うオジサンとかと、
まったく同じだということだ。
良化すれば順応できるが、
悪化したら適応が遅れ、
あまつさえ前のが良かったとぶつぶつ文句を言い続ける。
そういう人の業のようなものを、
タイプウェルの高速打鍵中に実感する。
まったく人の反射神経というのは難しい。
2019年01月05日
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