ストーリーを作り込むということは、
どういうことだろうか。
僕は、オリジナルな構造のことだと思う。
新しい世界を作り込むだけではだめだ。
そこでの冒険譚が、
「父を探す」などの、
どこかで聞いたようなストーリーでは、
ぺらぺらの感覚しか残らないだろう。
ストーリーを作り込むというのは、
「シチュエーションがオリジナル」で、
「目的がオリジナル」で、
「その実現方法もオリジナル」
であることではないかと思う。
そうすると、
予測のできないものになる。
類推が効かないからだ。
その上で、
ミスリードとどんでん返しのペアなど仕込めば、
(一つだけでもいいし、複数あってもよい)
比較的作り込んだストーリーになると思う。
問題は、
面白げな最初のオリジナルなシチュエーションと、
面白げな最初のオリジナルな目的を作ることだろう。
この最初の発火点がないと、
面白いオリジナルな発端にならない。
もちろん、
その後の展開においても、
生半なものにならないのが理想だ。
しかしただ突飛なだけでなく、
よくねられたものであるべきで、
安易に逆張りしているとそうはならない。
作り込むとは、
全てを把握しきった時に、
「なるほどよくできている」
と感心するものであるべきだ。
ここまでのものを作るには、
スクラップアンドビルドを細かく繰り返すか、
天啓のような閃きで一気に作るしかなく、
中途半端な工数のものでは、
どっちつかずになるだろうね。
で、一度天啓で作ったとしても、
結局はガウディのように、
延々工事することになるかもしれない。
作り込むとは、
「作者の意思が隅々まで届いていること」
かもしれない。
作者が阿呆だと、何もケアしてないのだろう。
根気と賢さの両方が必要なものだ。
2019年01月17日
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