面白いストーリーを書くには、
どうすればいいか?
表面から中身まで、順に見ていく。
まず、服のセンスを磨こう。
メイクや髪型もいい感じになろう。
個性的で、TPOにあった外見になろう。
これが最もガワにいる部分だ。
会話のセンスを磨こう。
笑える話、知的な話、思いやりのある話、
エモい話、悪い話、燃える話など、
なんでも話せるようになろう。
聞き上手にもならなければいけない。
ついつい相手が本音を吐き、
魅力的な人だと思えるように会話しよう。
ただの薀蓄王ではダメだ。
会話とはコミュニケーションだ。
言葉のセンスもハイセンスからローセンスまで、
使い分けられなければならない。
性格も良くなろう。
ただの善人ではダメだ。
悪の部分や闇の部分も必要だ。
リア充から陰キャまで、幅がなければ、
一つの型しか描けないだろう。
モノマネが出来る人は、
特徴を掴み、さまざまなパターンに適応できるだろう。
いい絵を描こう。
美しいシチュエーション、
魅力的な背景や建物や季節、
いい光線などを自在にコントロールしよう。
うっとりするような絵、
ドキドキするような絵、
目を背けたくなるような絵、
沢山の絵を描けるようになろう。
感情をコントロールしよう。
喜怒哀楽全部を常にフルに出せたり、
次の瞬間には0になれるようにしよう。
魅力的な言葉を使えるようになろう。
会話のセンスを磨くだけでは足りなくて、
独特の言い回しや、新しい言い方が出来るようにしよう。
何か売りのある要素を入れこめるだろうか?
今何が流行っていて、
次に何が流行るだろうか?
それを上手に先取りして本流になれるか?
この辺までが、ガワの部分。
ここから中身に浸食していく。
ストーリーが起きそうなシチュエーションを作ろう。
何かが始まる感じ、
絶望が広がる感じ、
恐ろしい感じなど、
そのシチュエーションに惹きつけられてやまないものを作ろう。
解決するのが難しいが、
興味を引く問題を作ろう。
いわゆるツカミだ。
簡単に解決できたら詰まらない。
「一体どうやって?」となる、
面白い問題を考えたまえ。
その解法を作ろう。
出来れば、あっという、誰もが思いつかないが、
言われてみればたしかにそうだという、
コロンブスの卵的な解決が、
シンプルで分かりやすく強いだろう。
問題の時点では誰も予測できないのがベストだ。
問題と解決はペアだ。
予測できない展開を作ろう。
危険とそのクリアが中心になり、
ハラハラドキドキするのが最高だ。
しかしあっさりクリアしてはつまらない。
小問題、小解決は、
上の原則と同じで、コロンブスの卵的なのが良い。
サブプロットを作ろう。
誰もが目的を持ち、行動する。
コンフリクトが発生する。
大体5、6人はメインキャラクターをつくり、
誰もがテーマを持って、
それぞれの問題を解決しようとする。
その軌跡がぶつかり合うのが、
コンフリクトという物語だ。
その目的の中でも、
最も動機の強い人間に、
感情移入出来るように作ろう。
感情移入は共感と別のものであった。
共感は自分と近いものにしか起こらない。
感情移入は、自分と遠い者にも起こすことができる。
具体的には、
「全く違う人間の中に、
自分と似たところを見つけた時」に起こる。
「自分だったらこういう時どうするだろう」
と想像し始めるように作ろう。
全ての場面を、
感情が震えるようにしよう。
時々大きく震える場面を書こう。
それはクライマックスで最も大きく震える。
ラストは、大感動が待っているようにしよう。
主人公の渇きや弱点とはなにか。
それをうまく解消することが問題解決となるようにしよう。
そうすれば、カタルシスが生まれる。
問題の解決の仕方が、
テーマと関係する。
なるほど!それがテーマだったのか!
見事に落ちたな!
というオチにしよう。
そのテーマが、よくあるものならば平凡だ。
その他のものが全て出来が良くても、
良くできた平凡止まりだろう。
そのテーマが非凡で、オリジナリティにあふれ、
なおかつ世界を良い方向に、前に進めるものならば、
それは最高のものになるだろう。
もっとも、ここまでのハードルを全クリアしてないと、
誰も深い所で納得しないだろう。
どこかでこけたら、このゲームは終わりだ。
全部がパーフェクトでなければならない。
ガワから中身の奥底まで降りてみた。
会話劇なんて、
ストーリーを作る上では字が書けるくらい当たり前でなければならない。
テーマや中身が平凡なのに、
ガワだけ整えたって、
中身のないペラペラなものにしかならないだろう。
あなたはどこの階層で苦しんでいるのか?
2019年01月25日
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