2019年01月27日

とにかく色んなことを乗り越えよう

障害と一般には呼ばれるけれど、
トラブル、
悪意による妨害、
自然で起こる困りごと、
宿命的な欠陥、
などなど、いくらでもパターンがある。


21世紀になったって、
渋滞には捕まるし、
雪で電車は止まるし、
家が火事になることはあるし、
転ぶことはあるし、
誰かの悪意で妨害があるし、
法律には抜け穴がありまくるし、
競争しなければならないし、
不運はある。

困ったことは必ずどこかで起きている。

それを乗り越えなければ、
目的を達成できない場合、
人はなんとかしてでも、
それを乗り越えようとする。

そうまでして、と動機の強さを具体的に表現するのに、
障害を使うといい。


障害はだから、腹立つやつにするといいよ。


たとえば自販機に一発でコインが入らないと、
ちょっと腹立つよね。
それを障害にだって応用できる。

主人公が急がないと試験に間に合わない、
というときに、
駅でパスモが切れていて、
一万円札しかなくて使えなくて、
切符を買おうとして、
自販機にコインを入れようとしたら弾かれて、
500円玉が転がっていったっていいんだ。

腹立つわーわかるわーと思ったら、
次に主人公が何をするかで、
その動機の強さを表現できる。
500円玉を追っかけてもいいし、
それを諦めてもう500円で切符を買ってもいい。
後者の方が、割り切りを表現できるよね。


障害はだから、普段腹立つことを、
どれだけ経験してるかできまる。
リア充は脚本を書かない。
こんな小さなディテールにまで魂を込めることはしないだろうね。


とにかく色んなことを乗り越えよう。

大枠を乗り越えるのがプロット段階のことだとしたら、
こういった小さな障害を与えるのは、
現場レベルのことかも知れない。

思いの強さは、乗り越えた障害の量と質で、
測ることになるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 16:10| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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