2019年02月15日

【薙刀式】指が喋る考

何度かこのことを考えている。
一体どういう状態だと。

速度的定義は、
分速180カナ〜240カナと言われている。
秒速3カナ〜4カナ、
10分速1800カナ〜2400カナペースであると。


お喋りだから、
タイピングソフトのような、
短期間で短文を一気に打つこととは関係がない。

だらだらとした時間に、
遅くなく喋れるか、ということだから、
基準は10分速だと思う。

秒速だったら3〜4カナくらいは、
出せる人はたくさんいるだろうが、
その平均速で10分やれることが必要だ。
なんだったら二時間くらいね。

お喋りというからには、気楽さがなければならない。

タイピングソフトに挑むような、
全力の集中力はいらない。

肩も凝らず、疲れもせず、
コーヒーでも飲みながら気楽に打てて、
二時間速21600カナ〜28800カナ。

実際にこれが無理なことは、
少しでも文章を書いたことがある人なら分かるだろう。
2万字弱(漢字が多ければ1万5000くらいか)
の原稿は、原稿用紙50枚分にあたる。
普通は1日から数日かかる。
実際のところは、内容を考えるのに時間がかかるからだ。

つまり、お喋りというのは、
「大して内容を考えずにつらつらと打てる範囲」
ということも、暗に言っていると思われる。
それくらいタイピングを身近なものにしたことは、
親指シフトの功績であるとは思う。


で、
親指シフトだろうが、薙刀式だろうが、
qwertyローマ字だろうが、JISカナだろうが、
新下駄だろうが、飛鳥だろうが、
この境地に行ければゴールだと僕は思う。

つまり、
無意識レベルで打てて、
お喋りレベルで打てて、
負担がないレベルで打てること。

あとは、
「なるべく早くその境地に行けること」
ということが、配列の重要な要素ではないかと、
僕は考えている。

習熟までの時間というパラメータか。

qwertyローマ字は、理解して打てるようになるのは最速だが、
習熟までの時間や、指への負担は大きいと思う。
JISカナは、サイトメソッドでは楽かもしれないが、
ブラインドタッチとなるとサーカス並の運指を強いられる。
新下駄も飛鳥も、
そこそこ打てるまでには思ったより簡単だったが、
習熟までの時間はかかると予測される
(僕はそこまで行く前に挫折)。

親指シフトと薙刀式は、習熟までの時間は、
わりと早いと考えている。
月や新JIS、よだか配列も未経験だがそのグループに近いかも。

その中でも薙刀式は、手が覚えるのは早いほうだと思っている。


指が喋るのが、
配列習得のゴールだと僕は考えている。

それ以上にタイピングソフトなどで練習していれば、
指が喋るのに貢献するだろう。
苦手な運指や不合理な運指は0にはならない。

タイパーたちの一喜一憂は、
記録挑戦者のアスリートとしての面白さはあるが、
実用の観点から見れば、
ミイラ取りがミイラになっているかのようだ。


qwertyローマ字が、指が喋らないわけではないと思う。
パソ活さんはキーボードが喋るようだと表現しているし。
しかし万人が使える合理的指遣いがある配列ではない。
親指シフトだって、小指薬指の使用に僕は疑問がある。

個々人で、
好きな指遣い、体に合う指遣いの配列を選べば良い。
それは、手に合う万年筆を探す旅に出ることかもしれない。

薙刀式は多くの人の手に合うように、
色々と調整してきた。
キーボードを選ばないことも考慮に入れてきた。

そろそろ完成かも、いや、まだかも、
というあたりをうろうろしているような気がしているが、
次のv11で完成宣言を出したいなあ。



僕の左手腱鞘炎の原因は、
左に傾いた物理キー配列のせいではないか、
と、
格子配列キーボードのminiAxeを使い始めて、
なんとなくわかってきた。
左右対称に腕と手を構えたほうが、
絶対手にはいいはずだ。
これと配列を分離できるのかが、次の興味になっている。
(しかしminiAxeは30キーしかないため、
その範囲に収めてない配列が打てない…)



指が喋るためには何が必要だろう?
合理的で自分に合う配列?
軽いキーボード?
左右対称の物理配列?

僕にとってはみっつ全部だったようだ。
薙刀式、20gの前滑り打ち、miniAxe。
今全てが噛み合い、あとは習熟待ちとなっている。
そのうち動画あげます。
posted by おおおかとしひこ at 12:58| Comment(5) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れさま。情熱は情報不足もなんのそのの勢いですね。
miniAxeのKeyMapを見ると、変換のSpaceは右手親指のようですね。レイヤーと言うかシフトを軽く押すか深く押すかの違いがあるようで。
ともかく、このキーボードで薙刀と親指シフトをガシガシ打っている動画をみたいものです。
余談ですが、キー配列に?がないのはどうしてでしょう。よく使うのに。カッコも使わなう余計なのがあるし。文章書きには「」と()があればいいくらいです。これはプログラミングの関係ですかね。
Posted by ヒグチマサヒロ at 2019年02月15日 21:07
指が勝手に動いて、まるで喋るように入力できる。長い親指シフト入力生活の中でも、一度も体験していないですね。速度に興味がなかったことと、気持ちよく入力するのが目的だったので。
薙刀にしてスピードは5分の1。正確(誤変換)さは3分の1という体たらく。でも、やめるつもりはありません。もう、自分が入力スピードを必要としていないからです。
創作文はスピードは関係ありませんから。頻繁に書いた文章を行ったり来たりして直しながら書いてます。
性格で、一気に書いてあとで手直しするというのが苦手なのです。一発で完璧な文章にしたい。
Posted by ヒグチマサヒロ at 2019年02月15日 21:26
ヒグチマサヒロさんコメントありがとうございます。

すでにデフォルトのキーマップは動かしてしまってます。
まだまだ調整中。
スペースキーとシフトキーを兼ねたキーはSandSとよばれ、
押して離したらスペース、押して離す前に他のキーを押すとシフトとして機能します。
一般にこれはワンショットモデファイア
(単打と修飾キーの組み合わせ)とよばれ、
配列の世界では昔からある考え方です。
物理キー数を減らせるのでべんり。
たとえば薙刀式の「あ」も濁音修飾キーを兼ねた、ワンショットモデファイアです。

あと?は、普通のキーボード通り、シフト/で出ますよ。
また、{}[]、<>、|\、~:;は、
プログラミングにおいては死ぬほど大事なので、
ないと死ぬでしょう。
キーボードはPCを操作する人のものであって、
文章書きはPCにとって余技でしかないですからね。

文章書きをPCごときに渡したことが、
日本の衰退の遠因とすら僕は考えています。
Posted by おおおかとしひこ at 2019年02月16日 01:29
ヒグチマサヒロさんコメントありがとうございます。

親指シフターでもそうなのか…
年季の入ったシフターはみんな速いのかと先入観がありましたね。
楽だから使い続けてる人もいるんだなあ。

配列変更はどの場合でも一ヶ月とかそれ以上かかるものなので、
モチベーションの維持がポイントになると思います。
ある程度薙刀式が気に入っていただけたら、
日々打ってれば慣れると思われます。

僕は第一稿を書いた後は何回も直していくので、
頻繁に編集モードが役に立っています。
(ブログレベルだと一発書きで一回見直す程度ですが)
直しが効くのがPCの利点なので、存分に使っております。
Posted by おおおかとしひこ at 2019年02月16日 01:35
すると、普通のPCではなく、OS入りのいじれるワープロがいいってことになりますね。
Posted by ヒグチマサヒロ at 2019年02月16日 21:54
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