2019年02月28日

【薙刀式】親指キーは最下段1.25Uの逆付けがベストか?

miniAxeは、そのミニマルなキー数が魅力だ。
しかし薙刀式はセンターシフト配列で、
スペースキーを多用する(全打鍵数のうち24%程度)。

最初はOEMプロファイルの下段キー(角度的には中段のほうがよかった)
を逆付けをしていた。
最下段逆付けは、自作界でもタイピング界でもポピュラーな方法だ。

しかし、miniAxeの最下段が全て1Uなのに困っていた。


OEMの天面は、シリンドリカルな凹型構造だ。
つまり円筒形の、たとえば茶筒を粘土に押し付けて、
離したような形をしている。

シリンドリカルは、上下に指を滑らせることは向いているが、
左右に滑らせることには向いていない。

4指を滑らせるぶんには最高だけど、
斜め横についている親指と、
シリンドリカルの縦方向の角度があわず、
ずっと悩んでいた。

最初はシリンドリカルを斜めに削ったような感じに、
キーキャップを削り出す改造を試みようとした。
厚みが足りないなら、
エポキシ樹脂で裏打ちするかなあなんて考えてた。


で、以前使っていたNiZのスペースキー以外の最下段を突然思い出す。
最下段は全部逆付けしていた。
それがかなり打ちやすかった記憶がある。
よく見ると、NiZの最下段はスペースキーをのぞき、
全て1.25Uの下段キーだ。
(Uは文字キー1個の幅の単位)

1U幅のキーに比べて、シリンドリカルのRが大きい。
ということは、親指を斜めに置いたり、
横に滑らせてもいい、ということに気づく。


そもそも最下段キーを逆付けするのは、
こちらから見て上り坂になるからだ。
4指と違う角度でついている、
親指の突き出す角度にわりと合うのである。


で、1.25Uキー逆付けをminiAxeで出来ないかと思いつく。
miniAxeの親指は、1Uが3キーという並びだから、
一番内側に1.25Uを置き、
干渉するところはヤスリで削ってしまえ、
とやってみた。

それがこれ。

miniAxe9.jpg

miniAxe10.jpg

miniAxe11.jpg

miniAxe12.jpg

横を削っただけなので、剥き出し。
埃は入りにくいのでまあなんとかなる。
(GateronSilentRedのバネを20gに換装しているので、
底打ちしやすいダメージ軽減に、オーリングを装着している。
ストロークも短くなるし)


これ、かなりいいです。


親指シフトにおいても、
親指キーは横幅を広めに設定されている。
「親指はある程度横に動く」ことが想定済みなのだ。
そしておそらく、斜めに親指が置かれることも。

丸いものが触れるのに凸になっている理由だけは僕は解せない。
凹型であるべきだと考えている。


ということで、
hhkbのスペースキーを逆付けして以来、
削った木を貼ったり凹型にしたり試行錯誤してきた、
最高傑作の親指キーができた。

逆付けの角度、凹型、
斜めの角度や横移動に耐えられる広さ。
全ての要素がうまくそろった。


僕はもう親指シフトや飛鳥はブラインドで打てないけど、
親指シフト系列にもこれは朗報じゃないかなあ。

せっかくのminiAxeのビジュアル的に美しいデザインを崩すのだけが、
もったいない。
でも実用優先にします…
(今木を削り出して自由な形を作れないか、試行錯誤中)
posted by おおおかとしひこ at 13:54| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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