2019年03月05日

【薙刀式】親指キーのベストを探る

薙刀式はセンターシフトなので、スペースキーをたくさん使う。
シフト率24%(逆手でシフトとして左右12%ずつ)
だけでなく、変換、候補選択、空白文字にも、
スペースキーは使う。

なので、スペースキーを最適化したい。
物理でなんとか出来ないか?
とずっとやっている。




そもそも丸い親指で押すのに、
凹型をしていない理由がわからない。
他の最下段キーが凹型なのに、
なにゆえスペースキーは凸型なのだ。
デファクトスタンダードの悪い部分だ。

「親指で押せる、ベストの凹型は?」
という問いで、いくつかの試行錯誤をしている。


NiZを使っていた時は、
文字キーをOEMプロファイルにして、
それより背の低いDSAプロファイルのスペースキーを使い、
手前を45度に削り、出来た面に凹型に削った、
チーク材を両面テープで貼っていた。

4指の角度に対して、
低い位置で45度程度に角度がつき、
かつ接触面は凹型、
というのが、
その時の最適化だと考えた。


今miniAxeをメインで使っているが、
4指のキーはDSAの平面プロファイル。
親指キーはOEM最下段1Uの逆付けで、
45度程度を確保。
凹型だし、なかなかいいと最初は思った。


次に、OEM最下段の1.25Uキーの逆付けを試す。
Rが大きいので太い親指を受け止める。
横幅干渉分はヤスリで落とす。
手前の角も丸くし、なかなか快適。


で、ひとつ思いつく。
手触りのいい木製のキーってできないかな?と。

Rも凹型も自由に削れるし、と。

試しに加工しやすいチーク材で作ってみる。
19mm四方に切り、
裏に十字を彫刻刀で掘ればいいんじゃね?
と安易に考えた。


が、加工しやすいのが仇になり、
細かい細工で割れが発生する。
木目に沿って起こるので、
十字の溝をつけるのは困難。

19ミリ角の板の下に十字の溝つければいけんじゃね?
と単純に考えたのだが、
ステム(足)がスイッチのハウジングに入っていかないと、
押下できない仕組みになっていることも判明。

むむむ。
つまりキーキャップは、
十字溝のステムと、上物の、二つの構造体が必要と。

ステムもチークで削り出そうとしたが、
この細さでは割れてしまう。
もっと硬い木材、たとえばカツラとかツゲなら割れないかも。
しかし削り出す手間がかかりそうだ…

手に触れる部分のすべすべ感は、
磨いたチークが好きなんだけど
(チークは脂を出すので)…

Aliにはウォールナット製のキーキャップがあったが、
OEMプロファイルなのが気にくわない。
もっと自由な形に削り出したい。



で、
Romlyさんの3Dプリントの、
ロープロファイルキーキャップを入手。
同じ高さのDSAより2ミリ以上低くなるのが利点。

これを削り出せないかと思い、
手前に斜めに凹型を削り出してみる。
削り過ぎて穴が開くのを防ぐため、
裏からエポキシ樹脂で補強。

削り出せたはいいけど、
凹む部分の面積が小さい。
1.25Uの逆付けのRの感じには勝てず。


あとこのロープロファイルキーキャップに、
斜めに削り出したチークを両面テープで貼ってみたが、
まだ背が高すぎる。


ということで、
現在元サヤの、1.25U逆付けにしております。
ううむ、3Dキーキャップ設計したい…

親指は4指に対して、
上から見て真上に指先が向く(親指側面で打鍵)ときと、
斜め45度くらいに指先が向く(指の斜め面で打鍵)ときが、
あることが観察から分かっている。

ただし、どっちがどういう時に現れるのかが、
まだ分かっていない。
無意識過ぎて法則性がつかめない。


親指シフトの親指キーのように高くするのは、
猫の手の打鍵スタイルのときだとおもう。
僕は掌を水平にして指を伸ばして、
前に滑らせる前滑り打法を使っているので、
掌の面より下に親指がいたいのだ。

PCBを3Dにするか、
キーキャップを3Dにするかすれば、
打開できるかもしれない。

しかし今のところ、
「誰でも簡単に真似できる」
方法で、一般解を探っている感じ。



センターシフト配列って、
よく考えたら珍しいんだよね。
新JISくらいでしょ。
センターシフト配列がマイナーなのは、
ベストの親指キーのあり方が、
定まってないからかもしれないなあ。
posted by おおおかとしひこ at 02:53| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。