最初は主人公ともう一人程度だった話は、
進行に従ってどんどん登場人物が増えていく。
それが一体「何人の話である」とあなたは把握してるか?
という話。
劇団を持っている劇作家は、
先にキャストが決まっていて、
それらにキャラクターを当てはめていくことがある。
(当て書き)
その劇団を運営していくこともしないといけないので、
それぞれに見せ場をつくってやらないとなあ、
なんて熟考したりする。
しかし劇団がフィックスしていない、
オリジナルのストーリーでは、
登場人物を何人に限る、
増やしても減らしてもだめ、
などという規則はない。
面白くなるように、登場人物を調整するといい。
しかしながら、
新登場人物を出したが、
あんまり面白くならなかったので、
また新登場人物を出したがる、
という癖についてはよく考えておくことだ。
これがゆえに、
本来必要ない人物が増えて、
出落ちに頼るようなホンになってしまう。
出落ちは10やらなきゃいけないことの1でしかない、
と常に考えておくこと。
逆にいうと、出落ちなしでいいから、
その登場人物を使い倒すようにしたほうが、
面白いということになる。
その登場人物を使い倒すとはどういうことだろうか。
主人公を豊かに描くことと同じである。
つまり、
目的を持って行動すること。
その展開や結末があること。
その結末になんらかの意味があること。
これはサブプロットとサブテーマを持っている、
と一言でいうことができる。
また、性格に多面性があったり、
今はこうだが本当はこうだ、みたいな多重性があったり、
それぞれに抱える人間関係があったり、
そこで小さなコンフリクトを抱えていればよい。
つまり、サブ登場人物も、人間である、
ということである。
これらの人間関係や動機や目的の表を、
うまく一つの図にまとめる方法は、
今のところない。
僕は何枚かにわけて整理する。
俯瞰したり、その人物の内面に分け入ったりするために。
で。
あなたのそのすとーりーは、
最低で何人のストーリーで語れるのか?
それを常に考えることだ。
「この人はメンバーとしては入っているが、
とくにサブプロットを持っていない」ならば、
それは背景と同じ扱いで良い。
それを端役という。
出番はあってもメインストーリーに絡んでないなら、
その登場人物は削れる。
削りに削って、
大体何人?
初心者は2か3で精一杯のはず。
4とか5ならたいしたもんだ。
僕は5から7ぐらいが、
面白い話になる人数だと思っている。
それぐらいが、
それぞれをたっぷり描いて、面白く見れる数だと思う。
それを超えると、メインとサブが分かれてくる。
ドラマ風魔はたくさんの登場人物がいたが、
メインは、
小次郎、武蔵、壬生、姫子、蘭子、竜魔、陽炎
の7人で記述できると思う。
絵里奈を加えてもいいか。
あとはサブだ。
メインの登場人物には、それぞれのサブプロットがあり、
多面性や多重性があることがわかるかと思う。
ドラマ風魔の魅力は、これ以外のサブにも、
メイン並みの魅力的なエピソードを入れ込んだことで、
かつサブに逃げず、
メインもきっちり面白いことだと思う。
さて、あなたのストーリーは、
何人によって編まれるタペストリーなのか?
今書いている話の登場人物を数えたら、
8人で、それぞれの関係性が希薄かもなあ、
なんて思い始めているところ。
主人公周り以外がスカスカになるのは、
よくあることなので、
そこを重点的に掘る時間も必要だと思う。
2019年03月01日
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