2019年03月06日

【薙刀式】入力の速度

○文字/分という指標が、
何を指すのか統一されていないので、
一見客観的な指標のような数字が、
意味をなしていない気がする。


創作文の場合は考える時間も込みだし、
その内容のヘビーさによっては打鍵時間よりも考える時間の方が長い。

コピー打鍵の場合は、
創作文から考える時間を省くと考えられる。
しかし初見の文もあれば、
毎パソのように文章を事前に何回練習して良いものもあるし、
タイプウェルのように、
決まった単語がランダムに出るものもある。
(極端に言えば、出る単語のみ徹底的に練習して、
出ない言葉は全然打てなくたって良い、
という攻略法もあるだろう)

また、作業時間をどのくらいで考えるか、
ということもある。
10分程度の作業と8時間作業では、
集中力の使い方から、分あたりの文字数は全然違うだろう。
タイプウェルなんか1分かかっていては遅いほうだ。

また、変換修正ありなのか、
誤打ありでもOKなのかで、
作業時間はだいぶ変わって来る。


僕の場合、

創作文、日記程度、
変換あり修正あり、
作業時間10分前後で、
薙刀式で150字(変換後)/分

決まった単語のランダム出現をコピータイプ、
変換なし修正なし、
作業時間1分程度、
薙刀式で270字(カナ)/分

という数字がある。
明らかに、
決まった単語を、短期決戦で、変換修正なし、コピー打鍵するほうが、
数字が上がる。


ちなみに創作文の場合、
一日8000字(変換後)が限界だと思う。
それ以上は次の日に支障が出る。


たとえばタイピング日本一決定戦、RTC2018では、
優勝者のmiriさんはローマ字で1200kpmを出していた。

決まった単語のランダム出現をコピータイプ、
変換なし修正なし、
作業時間10秒程度、
qwertyローマ字で706字(カナ)/分
(カナ1文字に対してローマ字が1.7打鍵必要と換算)

と定式化することができる。

このへんがトップクラスの短期決戦だ。
一方、長期作業では、

初見の文書をコピータイプ、
変換あり修正あり、
作業時間10分程度、
70文字(変換後)/分(一級)
100文字(同、初段)

あたりが、ビジネス的な基準だ。
タイムスパンもやるべき内容も異なりすぎる。



さて、以下のようなツイートを見た。

>弁護士 野田隼人@nodahayato
>キーボードのほうが早いと言う意見が出てきたのでデータを補足。日本語入力最速の親指シフトで1分間の入力は230文字弱がトップクラス記録。ローマ字だと200文字弱。人は普通に話せば1分間に300文字程度しゃべることができる。従前、音声認識と漢字変換がボトルネックだったが、この数年で解消された。

親指シフトトップクラスの230はどのような文脈での数字か、
ローマ字の200はどのような文脈の数字か、
人の話の300はどのような文脈の数字か、
明らかにされていない。

しかも条件が揃えられているかどうか不明だ。

この人は弁護士を名乗っているが、仕事は正確なのだろうか。
データの揃え方に根拠が薄弱すぎる。


300という数字で思い出すのが、
「NHKのアナウンサーがニュース原稿を読むとき、
300字/分程度で読む」という根拠だ。

先ほどのフォーマットで書けば、

初見の文書をコピータイプ、
変換なし修正あり、
作業時間数分程度、
300文字(変換後)/分

といったところか。

当たり前だけど、
原稿のある状態を読むのと、
考えながら文章をまとめていく行為では、
後者の方が時間がかかる。

だから「人は普通に話せば」の根拠は薄いと感じる。
何も考えず喋り始めて、
NHKのニュース原稿なみの、
完成度の高い文章をつくれるとは思えない。
(NHKのニュース原稿は、
5W1Hがちゃんと入り、簡潔にまとまった、
原稿書きの見本のような文章である)



かように、
入力速度の基準がバラバラのため、
全く数字の比較に意味がない。
単位系の違うものをならべて、
25メートルと35グラムはどっちが明るいか、
なんて言っているようなものだ。

たとえば音声入力でタイプウェルをやれば、
キーボードより遅いと思う。
しかし音声インタビューの文字起こしは、
音声入力最強だと思われる。

どのような目的に対してどのように作業効率を上げていくのか、
明記するべきだと考える。



薙刀式とカタナ式は、
物語を書くための配列です。

創作文、しかも長編の物語を書くことが目的です。
一日数時間、数ヶ月作業を最適化することを考えています。
指の運動を少なくし、楽をすることを考え、
運指を完全マスターしなくても、
手順を簡単化して脳の作業領域を内容に割けるように、
配慮しています。

音声入力に比べて、どこで書いても安定します。



親指シフトとの速度競争、効率競争は、
一度どこかでしてみたいです。
作業効率を上げるためのショートカット「編集モード」
があるので、その分効率が稼げるかもと考えます。

新下駄や飛鳥使いの人とも同様だけど、
何でどう測定すりゃいいのやら。
「一本ショートショート書く」だと、
内容に左右されすぎるしなあ…
初見文章のコピー打鍵で、1万字勝負とか?
(薙刀式が勝てるとは言ってない。
配列の性格を明らかにするために、
公開バトルができるといいなあなどと夢想しているだけだ)
posted by おおおかとしひこ at 02:01| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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