2019年03月12日

【日記】数理工学科として、抗議する

面白いアカウントをみつけた。
超算数とはいいネーミングだ。
間違った小学校算数の問題と採点を晒すアカウント。
https://mobile.twitter.com/JapaneseSchool
素晴らしい仕事だ。

で、内容には怒りしか湧いてこない。
掛け算の可換性について無知な教師に教鞭をとらせるな。
掛け算や足し算について非可換な系があることを、
大学に行って学んでいないからこうなるのだ。
数学が実際何に使われているか知らないからこうなるのだ。

非可換の系の代表的なものは行列。
あるいは人生も非可換だね。
数学は、その現実の非可換性を捨象して、
可換な領域をつくることで便利な道具としたのだ。

その数学の偉大性を知らない糞教師に、
僕は断固抗議する。

京大工学部数理工学科卒として抗議する。税金返せ。


ちなみに、算数受験でよくあった問題。
「お風呂に△L/分で水をいれる。◻︎分後に×L/分で蛇口がもう一つ開く。
○分後に栓が抜かれ、◎L/分で流出する。
水が溜まるのは何分後か」
というやつ。
「まずその栓を閉めろ」というのが風呂としての常識だが、
これは収入と支出や、体脂肪の増減を、
風呂にたとえているだけだと、大人になると理解できる。

さらにこの問題で、ただし利率●がかかる、
と乗数を入れれば現実の経営問題だね。
これを解けないやつは経営者に向かない。
posted by おおおかとしひこ at 13:38| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
よく分からなかったのですが……「せっかく可換なものを交換して×はおかしい」ということでしょうか。
Posted by やーっほー at 2019年03月14日 23:55
やーっほーさんコメントありがとうございます。

はい、その通りです。

「お前天才やな。やっぱアホや」
の天才とアホは非可換です。
「3人に2つ配る」と「2つを3人に配る」
は可換です。

後者は、日本語の膠着語性(構文を持たない)
こととも関係します。
とくに文章題においては我々は日本語で考えるため、
数字の可換性と構文の可換性、
算数と国語、双方において○です。

ちなみに、
義務教育の範囲では、可換の数学しか教えません。
大学数学や先端の数学では、
非可換の系(AかけるBが、BかけるAとは限らない)
を扱う範囲として拡張します。

主に使われるのは物理学で、
上にあげた例は、
時間順序における非可換です。
つまり物理学とは、
可換である数学で、
非可換である時間について扱う学問だ、
といっても良いくらいです。
非可換なものを扱う以上、
道具としての数学は可換であるほうが使いやすいですね。

僕がマーケティング理論に反対なのは、
非可換の現実に対して、
可換の数学レベルしか実践で使ってないこともありますが、
それはまた別の話。
Posted by おおおかとしひこ at 2019年03月15日 08:52
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