2019年03月14日

セリフのレッスン2

普段使わない表現を、
セリフの中に必ず一ついれる練習をしてみよう。

たとえば以下のようなものだ。


・対比法
・倒置法
・擬人法
・「いいニュースと悪いニュースがある」
・「○○だ」「○○だって?」
・実は死んでた
・実は別人だった
・嘘だと思ったら本当だった


よく使うことのあるものに関しては、
引き続き使うことだ。
(逆に封印するのも練習になる)

使ったことのない定型表現を、
実戦で使ってみよう、
というのが本記事の趣旨。

一回も使ったことがないなら、
一回使ってみよう。

後半になるにつれて、
セリフだけ書き換えればよいのではなく、
ストーリーをそういう構造にしないと、
使えないパターンになるようになっている。

「良いニュースと悪いニュースがある」
というセリフを使うなら、
両極端な状況を作らないと使えない。


定型表現は、
強力がゆえに使われる。
よくある表現だから避けるのは表現者としてあるべき姿だが、
そもそも自分で使ったことない技は、
一度自分で使いこなせるようになるべきだ。
それを使った上で、
その技の威力や便利さを知り、
ポピュラーだから封印する、
ことを選ぶならそれは良しである。

使えない技をもって、「あえて使わない」
なんて強がるな、ということ。

使えるものではなんでも使え。
そしてその場面に効果的なものを選択せよ。
それには、よくあるダサい表現が最適かも知れない。

すべては文脈だ。
言葉はその氷山の一角。

陳腐で普通の表現が、
もっとも効果があるときもある。

そのとき、躊躇いなくそれを使えるようになること。



柔道で言えば、
大外刈りや内巻き込みや背負いあたり?
もし別の技を決めたかったら、
つくりからやらなければいけないのも、
柔道と言葉は似ている。
posted by おおおかとしひこ at 11:53| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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