ストーリーというのはフィクションだ。
あなたの構築した、
架空の世界での話だ。
そこでなにかが起こった結果、
世界は変化する。
全てが終わった後、世界は変化する。
(よく変化したものをハッピーエンド、
逆をバッドエンドという)
その変化の仕方の妥当性が、
あなたのテーマの説得力だ。
世界はそんな簡単には変わらない。
人一人の努力で変わらない。
集団でやっても変わらないこともある。
一方一人の天才が一気に変えることもあるし、
みんなの小さな積み重ねで変わることもある。
流れが来れば歴史が変わることもあるし、
その流れに流されて滅びる国もある。
あるいは、ひとつのニュースで、
がらりと変わる世界もある。
ピエールが捕まって、関係者の人生はがらりと変わっただろう。
あなたのストーリーで、
世界はどう変わったかをまず箇条書きで書きなさい。
それはなぜどのように変わったのか、
その経緯をダイジェストで書いてみなさい。
それにリアリティはあるだろうか?
「そんなわけないやん」から、
「あるかも」から、
「あり得る」から、
「ありそう」から、
「事実っぽい」から、
「実話かと思ってた」まで、
様々なリアリティがある。
あなたのリアリティはどこだろうか。
リアリティというと、
世界の静止的なリアリティが問題になることが多い。
「ここにこれがあるわけがない」とか、
「○分でできるわけがない」とかの、
静止的、法則的なリアリティだ。
しかしほんとうに大事なのは、
変化に対するリアリティだ。
気持ちが変わるときのリアリティ、
組織が変化するときのリアリティ、
元に戻らない人間関係のリアリティ、
破壊、創造、変更のリアリティ。
そして、世界が良き方向へ変わったリアリティ。
それらが、
あなた一人の思い込みなのか、
それともみんなが納得するものなのか、
それとも誰もが深く唸るほど心に刺さるものかで、
ストーリーのランクが変わるだろう。
繰り返すが、
その変化はフィクションで、
架空のものだ。
事実に基づくストーリーは、
僕は一段ランクが下がると考える。
架空の世界なのに本当に見えるものこそが、
フィクションの目指すべきところだ。
人間とは○○なものである。
人間とは○○○な変化をする。
集団とは○○で、○○○に変化をする。
そういうリアリティを、
うまくストーリーの中に入れ込めたとき、
フィクションなのに真実性が増すだろう。
そのとき、
世界の変化の意味、すなわちテーマが、
観客の心に深く響き、
それが価値あるものと記憶される。
あなたの世界の変化は、
妥当でリアルで、かつフィクションで、
価値があり意味があるだろうか?
2019年03月16日
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