重要な手順を省いてまで、飽きないうちに出来たような気にさせるもの。
もうひとつは、
理解に時間がかかるが、本質的なことをズバリと教え、
以後どんなことが来てもその基本で対処できるようにするもの。
ここの書き方からしても、
僕は後者の方がほんとうの初心者向けだと思っている。
しかしそれでは層を増やせないのは確実だ。
なんだか面白そう、と思うライト層を取り込めない。
しかし一回やったら飽きてどこかへ行ってしまうのも、
ライト層だ。
そのあとに本格的に残るのは、
それなりに背景やモチベをもった、
「本気でそれに取り組もうとする」層だと思う。
じゃあライト層向けの初心者向けって、
意味あんのかなあ、
最初に奥義を教えて、
これさえ使えればこの先大丈夫、
ってのを教えた方がいいんじゃないかなあ。
そのかわり、ふわふわの人たちはお断りになるけれと。
どっちがいいのか、
僕には分からない。
僕は武術の「最初に奥義あり」が合理的だと思うので、
後者のままいきます。
自作キーボードの話になるけれど、
ゆかりさんのMint60はほんとによく出来ていて、
自作キーボード的なものをライトに楽しむには、
とてもよく出来ている。
一番目立つ「かわいいキーキャップに交換する」
がメインに見えるくらいで、
しかも左右分割という自作ならではがあり、
しかし左に傾いたままの現行からの移行を楽にしている。
初心者がつまづきやすいファーム焼きは、
プリインストール済みという親切さ。
でも、自作のほんとうに面白い、
物理配列の検討(自分に最低限何が必要で、
何がいらないかの吟味、親指に何をさせるか、
という選択)、
論理配列の検討の要素を、
まるでやってないところが僕は勿体ないと思う。
まあ、Mint60は見た目も完全にライト層向けになっていて、
それが界隈の賑やかさになっているのは、
とても良いと思う。
脚本を書こうとする人に、
ライト層っているのかしら。
脚本のフォーマットだけ教えて、
5分とか書かせて、
箸にも棒にもかからないストーリーを書かせて、
卒業させてしまうスクールは、ありそうだ。
だけど、
創作の苦しみも痛みも、
客観と主観の差も教えないのは、
やっぱり変だと思うんだよなあ。
そこを乗り越えない限り、
ストーリー作りなんて片手落ちだと思う。
とかなんとか思いながら、
Mint60の人気は羨ましい。
多分一番売れてる自作キーボードだと思われる。
ということで、
ここはライト層お断りで、
ちゃんと基本からやりたい、
マッチョ志望だけ残ればいいのかもね。
見学自由だが、修行は厳しいタイプの道場だと。
その代わり、
基本を手を変え品を変え、
別の角度から理解させようとしていることは、
しばらく付き合えば分かることとは思う。
2019年03月23日
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