2019年03月23日

初心者向けには二種類あると思う

重要な手順を省いてまで、飽きないうちに出来たような気にさせるもの。
もうひとつは、
理解に時間がかかるが、本質的なことをズバリと教え、
以後どんなことが来てもその基本で対処できるようにするもの。

ここの書き方からしても、
僕は後者の方がほんとうの初心者向けだと思っている。


しかしそれでは層を増やせないのは確実だ。
なんだか面白そう、と思うライト層を取り込めない。

しかし一回やったら飽きてどこかへ行ってしまうのも、
ライト層だ。
そのあとに本格的に残るのは、
それなりに背景やモチベをもった、
「本気でそれに取り組もうとする」層だと思う。

じゃあライト層向けの初心者向けって、
意味あんのかなあ、
最初に奥義を教えて、
これさえ使えればこの先大丈夫、
ってのを教えた方がいいんじゃないかなあ。

そのかわり、ふわふわの人たちはお断りになるけれと。


どっちがいいのか、
僕には分からない。

僕は武術の「最初に奥義あり」が合理的だと思うので、
後者のままいきます。


自作キーボードの話になるけれど、
ゆかりさんのMint60はほんとによく出来ていて、
自作キーボード的なものをライトに楽しむには、
とてもよく出来ている。
一番目立つ「かわいいキーキャップに交換する」
がメインに見えるくらいで、
しかも左右分割という自作ならではがあり、
しかし左に傾いたままの現行からの移行を楽にしている。
初心者がつまづきやすいファーム焼きは、
プリインストール済みという親切さ。

でも、自作のほんとうに面白い、
物理配列の検討(自分に最低限何が必要で、
何がいらないかの吟味、親指に何をさせるか、
という選択)、
論理配列の検討の要素を、
まるでやってないところが僕は勿体ないと思う。

まあ、Mint60は見た目も完全にライト層向けになっていて、
それが界隈の賑やかさになっているのは、
とても良いと思う。


脚本を書こうとする人に、
ライト層っているのかしら。
脚本のフォーマットだけ教えて、
5分とか書かせて、
箸にも棒にもかからないストーリーを書かせて、
卒業させてしまうスクールは、ありそうだ。

だけど、
創作の苦しみも痛みも、
客観と主観の差も教えないのは、
やっぱり変だと思うんだよなあ。
そこを乗り越えない限り、
ストーリー作りなんて片手落ちだと思う。


とかなんとか思いながら、
Mint60の人気は羨ましい。
多分一番売れてる自作キーボードだと思われる。

ということで、
ここはライト層お断りで、
ちゃんと基本からやりたい、
マッチョ志望だけ残ればいいのかもね。
見学自由だが、修行は厳しいタイプの道場だと。
その代わり、
基本を手を変え品を変え、
別の角度から理解させようとしていることは、
しばらく付き合えば分かることとは思う。
posted by おおおかとしひこ at 13:07| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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