2019年04月04日

アイデアと実装3

ちなみに、その時に僕が出したもの。


顔写真が外にあるラウンジみたいなところ。
美人を指名して着席すると、
デブのブサイクが座る。
「え…あれ…?」
「あの写真、若い時の私。指名料10万円」
「は?」
「キャンセルは30万」
「あ…じゃ、キャンセルなしで…」
「ありがとうございます。ね、二の腕触ってみる?」
「は?」(太い腕を無理にさわらされる)
「ここね、おっぱいとおなじ柔らかさ。
おっぱい触り料50万円」
「…ぼったくりやないかい!」
N: フェアなトレードを。フェアトレードジャパン。


フェアの反対概念を、
ブラック企業とせず、
ぼったくりとしたわけだ。

こうやって、
フェアそのものを表現するのに、
逆から考えることはよくある。

あとはどんな逆のアイデアと実装が面白いかである。

ぼったくりというアイデアが出たとしても、
「二の腕はおっぱいと同じだから50万」
という実装の面白さは、
また別のところからやって来なければならない。

つまり、
アイデアと実装は別のものだが、
一旦融合すると分離できなくなるため、
よくできたものからは分離して考えることが難しくなる。

アイデアだけで終わるのは、
つまり半分できたと勘違いしている。
実装が終わるまでは0である。

そして、実装しても詰まらないのは、
アイデアとは呼べない。

ブラック企業とぼったくりの、
アイデアに差があるとは思えない。
実装の差で出来が決まる。

しかし、実装だけが出来ではなく、
アイデアと実装の掛け算になっていることが、
これらの例から分かると思う。


このぼったくりの優秀なところは、
どんぐり二個とせず、
直接金額になっているところだ。
切実だからだ。
そのような実装が出るアイデアを考えるべきだし、
面白い実装になるアイデアを誘導することだ。

得意の下ネタに持っていった感はなきにしもあらずだが(笑、
下のほうが人間の本性があらわになるというものだ。
切実性が違うからね。


ちなみにこれはクリエイティブ世界大会、
ヤングカンヌの日本予選課題。
パクったら告発する。

アイデアの方向性とか知るか。
まず実装とアイデアのペアを10個出せ。
posted by おおおかとしひこ at 13:49| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。