2019年04月16日

【薙刀式】主観的速さを伝えることは難しい

主観的速さは、思い込みかもしれない。

個人的には、
「誰にでも見える」という形の、
映像で示すのがいいと思っている。



たとえば薙刀式では、
「かも知れない」は主観的にとても速く、
客観的にも速い。

【】をセンターシフトで示すと、
F【K】R/MK
の運指。
qwertyにも他のカナ配列にもない運指だろう。

しかし真ん中の辺りを使うことや、
アルペジオが入っていることで、
とても速くなる。

ただ沢山の言葉の中で「かも知れない」を使うことは、
2000字とか1000字に一回程度だろう。

薙刀式にはこういった、
「よく使う一連の言葉で、一連のいい運指になっている」
という例が沢山ある。

だがそれを列挙していたら膨大になるし、
順列組み合わせが沢山出てきてしまう。

たとえば「ある」もアルペジオだから、
「あるかも知れない」「ないかも知れない」
「かも知れないがある」も、派生的に速い。
そんなものを数え挙げていては切りがない。


ということで、
薙刀式動画では、
そういったワードが出てくるたびに、
オープニングダイジェストになるべく載せるようにしている。
飽きない程度の数にしてるが、
もっと本当は沢山編集してもいいかも、
と思っていたりする。

それがどれくらい伝わるのか分からないが、
「こういう言葉を大事だと思い、速く打てるということは、
その言葉が思考や表現の基礎パーツになる」
ということは一部でも伝わるかと考えている。


言葉とは思考や表現のパーツであって、
基礎的なパーツほど速く打てて、
難しいパーツは遅くなる、
というのが理想の出力の構成だと考える。

手書きでもそうだし、口でもそうだ。
書きやすい、言いやすい言葉ほど基本的な言葉で、
書きにくい、言いにくい言葉ほど応用的な言葉だ。
(もちろん、言語体系、方言性、
使い手の経験や技量によって、その集合は異なる。
でも、なんとなくの共通部分もある)

僕がひたすら長い文章
(文章的には掌編程度だが、動画的には長文だろう)
を書くのをノーカットであげているのも、
そうしたところを感じてほしいなあ、
なんて考えているわけだ。

ただだらだら書いているようにみえるのはあれだから、
「カタナ式加速ワード」動画のように、
薙刀式で加速しやすい基本的な言葉をわざわざ抽出してもいいかも。


とはいえ、動画ではキャラを立てないと印象はないから、
拗音外来音同時押しに注目が集まってしまうのは、
痛し痒しのところなんだよなあ。


飛鳥配列なんて「運指が繋がる」に一点特化した感があるから、
そこに注目して動画を見ればいいので羨ましい。

薙刀式はそこまで繋がってるのかどうか、
飛鳥と比較するほど僕は飛鳥マスターじゃない。

薙刀式は○○の繋がりがいいけど飛鳥は良くない、
あるいはその逆、などの比較を沢山できれば良いと思う。
○○を打つために△△を犠牲にしている、
なんて比較もできればさらに。

さらに贅沢を言えば、それぞれの配列でそれらを比較したい。

残念ながら、僕はそこまで器用ではないから、
誰かNヶ国語ができる人がいるといいなあ。
とりあえず飛鳥21c-290は再開しようかと思っている。


究極的には、その作者の文体に特化した配列が出来るのだろうか。
その配列で打ちやすい文体があるのは確かかも。

(たとえば、僕がフリックで書くより薙刀式で書くほうが、
有意に「かも知れない」が多いとか)

だがそこまで配列を支配しきれるわけではない
(結局、あちらを立てればこちらが立たずの世界)のは、
自作配列を作った人なら経験してることだとは思う。
posted by おおおかとしひこ at 17:31| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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