2019年04月20日

【薙刀式】文章に指が入っていく感覚

とでも言えばいいのだろうか。
タイピングが無意識になり、文章と意識だけになる感覚。

手書きなら僕はほとんどそうだが、
タイピングでそれをどのくらい
(分、時間)続けられるのだろうかと思っていた。
最近、二時間ぐらいそれが持つ。


薙刀式と20gの軽い軸のおかげだと思われる。

薙刀式ではもう単語単位、フレーズ単位ぐらいで指が繋がり、
ささっと連続で書いていく。
続け字みたいになってきた。

逆にこうならないと、言葉というのは書けないと思う。

一文字一文字拾っていたり、
言葉の中で勢いが変わったりしては、
文章としてぎくしゃくする。

普通の読みやすいこなれた文章になるには、
その言葉の書き慣れが必要だと思う。


かつてqwertyでサイトメソッドだったころは、
遅いけどそういう境地に達していた。
ブラインドタッチを習得しようとして、
とたんに指がもつれぎくしゃくし、
嫌になってカタナ式でそのスムーズさを確保し、
カナ配列のさらなるスムーズさを下駄配列と飛鳥で知り、
薙刀式にたどり着いた。

で、数時間文章に没入して、
手を意識しなくてよいような、
手書きと同等にようやくなってきた。
(でも文章の精度は手書きが勝る。
何故かはまだわかっていない)


qwertyから比べて3倍の速度になりはしたが、
精度は上がってない。
量をこなせるようになったのは大きいか。
沢山の修行をしないとうまくならないからね。

薙刀式でqwertyで生涯書いた量を上回らないと、
上書きにならないような気はしているが。


久しぶりにカタナ式を触っているのだが
(QMKで組むために)、
二文字程度なら進むことは出来るが、
単語単位、フレーズ単位で進めることは稀だ。
だらっと一単語みたいに書けるのは、
僕は手書きと薙刀式の二種類しかない。
フリックは補完使ってるしなあ。
(僕は昔から補完を使わない。IMEが遅くてイライラする。
補完使ってればカタナ式の中央にタブとかがあったと思う)

これでは、書けるものも書けなくなってしまうと感じる。
単語単位、フレーズ単位で進められる手さばきだけが、
こなれた文章を一気に書くことができるはず。


パソ活さんは「キーボードが喋る」かのような表現をしている。
手やキーが消えるという感覚はたぶん同じなのだろう。
パソ活さんが恒常的に達しているであろう1500字/10分に、
僕はまだ時々、くらいだが、
僕は脳内発声がないため、
音声は常に静かだ。
ただ、文章に手や頭や体が、のめり込んでいる感覚になって、
それらを操作している感じ。


むしろこうならないと、
「文章のための道具」としてのキーボードは、
ダメな道具だと思う。

qwertyを僕がディスるのは、
薙刀式より1.7倍打鍵数が多いくせに、
僕にとっては3倍遅いからだ。
そんなの道具として劣悪そのものだ。
その快適さは、20gの押下圧にも支えられている。

35gも45gも、
そして55g(メンブレンやパンタグラフの、標準押下圧)
なんて、かったるくて打ってられない。

つまり、
僕は、1.7×3×(55÷20)=14倍の重りをつけて、
かつてキーボードを打っていた。

14倍の重りが外れたら、そりゃさくさく書けるわ。


これは極端な例だろうか?

特に沢山書きたい人、話をしたい人は、
脳から滝のように生まれてくるものを、
書き留められる道具を探していると思う。

そして、qwerty×現行キーボードでは、
僕はそれは不可能だと思ったので、
長いこと手書きでやってきて、
突然発狂したように配列沼に入った。


僕は14倍負担を楽にした。
みんなもこっちこいよ。

現行キーボードも、現行入力法も糞だ。

タイピング速度を誇る人は、
その練習量がすごいから出来たのだ。
一年や二年の修練ではないと思う。

その練習は、僕は不必要だと思う。
文章を書く練習に時間を割くべきで、
タイピングに時間を割くべきではない。

レースの練習をするべきで、免許をとるのに時間をかけるべきではない。

道具は消えるべきだ。
かつての僕にとっては道具は消えず、
14倍の重りがqwerty×現行キーボードにかかっていた。

そんなものすてちまえ。
窓から投げて火をつけろ。


20gの押下圧×薙刀式にすればよいのだ。
僕は14倍楽になった。

もちろん、もっと楽な方法があなたにはあるかもしれない。


日本の生産性が低く、質が落ちたのは、
qwertyローマ字と、
安価ゆえの重いタッチと、
PC以外の選択肢を軽んじたせいだと、
今なら理解できる。
本来日本人は優秀だったのに、
マイクロソフトに骨抜きにされたのだ。

TRONが中止されなかった世界線へ行きたかったなあ。


逆に、薙刀式がようやく手書きに比肩できてきたので、
手書きを超える速度を手に入れることが次の目標かな。
精度が勝るようになれば最高だが。
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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