2019年04月23日

劣悪なキーボードを使うな

昔のキーボードを引っ張り出してきて、
その劣悪さに驚愕した。
緊急に警告する。

あなたが数を書き、たくさん練習し、
物書きをするならば、
劣悪なキーボードを使ってはいけない。
今すぐ手書きにしなさい。

具体的にいうと、
2万円以下のキーボードを使ってはいけない。
2万円以下のキーボード(ノートPCのキーボードも含む。
唯一MacBookはちょっとまし)は、安い文房具以下の品質だ。



2万円以下の劣悪キーボードを使うくらいなら、
108円で買える、ぺんてる中性ボールペン(青がおススメ)に、
いますぐチェンジしなさい。
あるいは書き慣れた文房具でもよい。

「数を書くための文房具」はどうあるべきか?
軽いこと、疲れないこと、抵抗がないこと、
安定していること、
持ってて気持ちいいことだ。

ボールペンは使い捨てだが、108円なら大した出費ではない。
1万円台のキーボードをああでもないこうでもないと買うぐらいなら、
ボールペンを100本買った方が安いし効率的だ。

そもそもあなたの愛用するボールペンが、
何枚ぐらい書いたらインクがなくなるか知ってるか?

知らないなら、
そもそもあなたは大量の物書きをした経験がない。
それは物書きの最低筋力に達していない。

それと同等の下積みを劣悪キーボードでやるならば、
ざっと10倍ぐらい手が痛くなると、
僕は警告する。



昔使っていた劣悪キーボードとは、
1500円ぐらいで買った、
エレコムのTK-FCM084だ。
なんでもいいから文字打ちできるやつ、
と思ったのが運の尽き。

これは、100円ショップで買う劣悪な文房具より劣る。
そして、1万円台のキーボードでもたいして変わらない。
それがわかるくらいには、僕はキーボードマニアになってしまった。


劣悪なキーボードと最高のキーボードでは、
おおむね10倍くらいの体感差がある。

どういうことかというと、
劣悪キーボードで小説一本書くのと、
最高のキーボードで小説十本書くのは、
大体同じくらいの労力だ。

マジで言ってる?マジだよ。
もし劣悪キーボードで脚本一本書けと言われたら、
最高キーボードで十本書かして下さい、
って僕はいうね。

そして、最高のキーボードと、
今、ぺんてる中性ボールペン(108円)が、
ようやく並んだ感じだ。
マジで。


キーボードが手書きに勝るのは、
電子化されてることしかない。
文書の内容や質や効率にはなんの関係もない。

これはこの二年研究してきた。断言しよう。
僕は最高のキーボードのために何十万かはドブに捨てたが、
108円のボールペンと、同等までしか来れてない。


それでもキーボードで文章が書きたかったら、
最低でもリアルフォース30g、hhkbJPにしなさい。

出来れば10万円出して自作キーボードをしなさい。
ベースキットは配置が気に入ったやつでよい。
キースイッチは45g以下の押下圧を選ぶこと。
(出来れば僕のように20gにバネを交換すること)


それが出来ないなら、
極力キーボードには触らない方がいい。
99%のキーボードは、物書きの道具としては害悪しかない。

あなたが大量に良い文章を書くときに、
インクの出にくい、紙に引っかかる劣悪ボールペンを使う?
そんなわけないよね。


ざっと見積もった。
劣悪キーボード:hhkb:最高キーボード=1:4:10
qwertyローマ字:カタナ式:薙刀式=1:3:5
くらい差がある。

つまり、
劣悪キーボードとqwertyローマ字で小説一本書くのと、
最高キーボードと薙刀式で小説50本書くのは、
大体同じくらいの労力だと体感でわかった。

マジだよ。
慣れの問題じゃねえよこれ。

日本の文章のレベルが低いのは、
日本の会社のレベルが低いのは、
そしてすぐ炎上するような民度の低い社会になったのは、
手書き以上のデジタル道具を作れなかったことが、
ほんとに原因なんじゃないか?

劣悪キーボードと劣悪なqwertyローマ字でやってたら、
1/50に生産性が下がるからね。
いや、生産性が下がるだけならまだましか。
知性や練度が下がってると思うよ。


ここまで劣悪キーボードが劣悪だと思ってなかった。
窓から捨てろ。
ボールペンを買え。万年筆でもいい。
書き慣れた鉛筆もいいぞ。

いいキーボードに触ったことないから、
劣悪なキーボードが劣悪だって知らないんだ。

天キーイベントに来れば俺の最高キーボードに触らせてやるから、
触ってみやがれ。
まずはリアルフォースとhhkbを店頭で触ってみろ。


僕が数を書けっつったって、
キーボードで書いちゃダメだわ。
労力が50倍かかる。
そんなのつらいだけ。意味のない辛さだ。

手書きでたくさん書きなさい。
そこらへんのキーボードみたいな糞道具で成長するはずがない。

今すぐ文房具屋に走って、
ボールペン試し書きして、10本くらい種類を買ってこい。
それを10回やっても1万円だぞ。
20回やってようやくリアルフォースだ。
30回やってようやくhhkbJPBTだよ。
キーボードなんて意味ねえよ。
そのコストより、手書きの方が圧倒的に試し書きを回せるぞ!



つまり、ずっと試しては書いてきたこの二年のキーボード系の記事や、
十万から二十万ほどかけた金額と、プライスレスな労力と時間は、
108円並みになったよ、が結論だ。
(これ以上よくなってようやく投資が帰ってくる?)

僕がずっとキーボードや入力方式に文句を言ってたのは、
手書きの1/50程度の劣悪な道具を腐していたのである。
posted by おおおかとしひこ at 12:29| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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