2019年04月28日

【配列】親指シフト系列まとめ

親指シフト方式を採用した配列は、
実はたくさんある。

もちろん元祖富士通の親指シフト
(ニコラ配列。断りなく親指シフトというときはこの配列)
がオリジナルだが、
これが
「親指二本を同時打鍵キーとして使い、
単打とシフトを打ち分けて、約30キーの中にカナを格納する」
という親指シフトキー方式の、
ベストのカナの並びとは考え難い。

みなさんそう考えたのか、
親指シフト方式を採用して、
カナの並びだけを変えた、
親指シフト方式の配列バリエーションは、
わりとたくさんある。


【元祖】
親指シフトニコラ配列

【名作、メジャーどころ】
TRON配列(清濁同置)
飛鳥配列(連続シフト、清濁別置)
蜂蜜小梅配列(清濁拗同置、拗音などのマトリクス)
かえであすか(飛鳥の簡易版)
小梅配列(蜂蜜小梅の前身だが、方向性が違うらしい)

【その他】
さら配列
翡翠配列
蜂鳥配列
蜩配列(旧仮名特化)

といったところか。



「遊んでいる親指を同時打鍵で和音のように使う」
というアイデアは素晴らしいが、
「できればFJ直下あたりに親指キーが欲しい」
というキーボードがあまりないのが、
普及にブレーキをかけているように思う。

これは自作キーボードで全く障壁を取り払うことが出来るから、
もっとみんなバンバンやればいいのに、
と思っている。
(ちなみに自作キーボードのほとんどは、
親指キー近辺に、BSエンターシフトキーなどを配置していて、
親指でシフトキーを押すことを親指シフトと言ってしまう誤解があり、
混乱の原因になっている。
親指エンター、親指BS、親指コントロールなどは便利で普及させるべきだが、
親指で押すシフトキーだけは名前をどうにかしたいところ)


ニコラの設計は最軽の部類の押下圧35gで、
リベルタッチもそこに調整してあるから、
ほとんどのキーボードでは重くてフルスペック出ないのでは?
自作ならGateronクリアが35gだし、
中のバネを交換すればどんな軸でも、
30、25、20に下げられる。
(僕は20で薙刀式を打っている。らくちん)

自作界隈ではニコラはたまに見聞きするし、
蜂蜜小梅は2例見た。
飛鳥は聞いたことない。
他は0。

制御が難しいファームウェア内に配列方式を書き込まなくても、
いい位置に親指キーをマッピングしてしまえば、
それをさらにDvorakJややまぶきやKarabinerで変更する、
二段階作戦で使えるはずだ。

親指キーさえうまく配置できて、
軽いキーを使うならば、
本来のニコラの想定スペックで打てるはずで、
そうなったときの、
親指シフト系列の「ほんとうの」打ちやすさや強さを見てみたい。

なんなら、僕が物理的に作ってみた、
「掴むように打てる親指キー」を作るノウハウも教えますぜ。



自作キーボード沼と配列沼は親戚のはずなのだが、
方法論が違いすぎるのか、なかなか深くは交わらない。
独自物理配列の独自論理配列キーボードなんてのになってもいいけど、
それはまだはじまったばかりか。


とりあえず親指シフト系列は、
飛鳥、蜂蜜小梅、かえであすかあたりが終着点なのだろうか。
ニコラも若い人が挑戦しては行方不明になっている。

僕はシフト方式自体にそんなに優劣があるとは思ってなくて、
運指が楽とか速いとか、
日常打鍵にどういう使われ方をしているのかに興味がある。
蜂蜜小梅や飛鳥の日常使用を見てみたいなあ。
posted by おおおかとしひこ at 13:15| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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