2019年05月06日

【自キ】キーマップ変更とブラインドタッチ

自作キーボードをやる人は、
キーマップは変更するのに、
文字部分はなかなか変更しようとしない。
つまり、文字部分不動で、
その他(修飾キー、機能キー、数字など)を調整することは、
よくやっているようだ。

僕は配列沼からやってきたので、
むしろ文字部分の変更にしか興味がない。

この交わらなさを考えるに、
ブラインドタッチがキーワードのような気がする。


ブラインドタッチをマスターするのに、
どれくらいの手間と時間がかかるか?
経験的に、実用に至るまでざっくり一ヶ月だ。

それは、qwertyローマ字だろうが、
JISカナだろうが、親指シフトだろうが薙刀式だろうが、
新下駄だろうが飛鳥だろうが大体同じだと思う。
一週間と半年の開きはないと思う。

天キーで自作キーボードを大量に見てきたけれど、
97%が刻印ありのキーキャップだったと思う。
僕みたいなオール無刻印派はほとんどいなかった。
それは、
オシャレキーキャップは刻印ありばかりで、
刻印なしはそんなにオシャレラインナップがない、
という物理的事情はあるものの、
「そもそもブラインドタッチが出来てないんじゃないか?」
と仮説として思ったのだ。

(印字と違ってもよくて、配列をバリバリ変えている、
真の変態はいるかもしれないけど)


いや、殆どの人はエンジニアなどIT関係者だから、
全くブラインドタッチ出来ないってことはなくて、
「大体できるけど時々見る、あるいは印字がないと不安」
という人たちが多いのではなかろうかと思う。

僕はよく使う記号もブラインドタッチする
(ていうか、出来るように薙刀式編集モードを作った)
が、記号までブラインドタッチする人はそんなにいないだろう。


だからまずは、
「指の動線を合理的にする」
ことからキーマップ沼を始めるのだと考えられる。

シフトやエンターやコントロールやBSを、
親指に持ってきてからあとは、
ALTやWINはどうしよう、DELやTABはいるだろうか、
IMEのオンオフはどうしようか、
数字、ファンクションはどうしようか、
カーソルはHJKLなのか右下か、
カッコ類は揃えたほうがいいか、
あたりが、
おそらくキーマップ沼の初期ではないかと思う。

そしておそらく、
「それらをブラインドタッチできるようになる」
が、初期のゴールだと思う。


経験的に、自分が配置したものは、
一週間もすればブラインドタッチできるようになる。
忘れてたやつも「ああ、ここに置いたわ」と、
思い出せるようになる。
誰か他人に知らないものを置かれたら探すのも困難だが、
自己責任において、使い道を考えた上で、
こういう動線で使うはずだ、
と熟考すれば、
思い出すのはわりと容易だ。
これこそがDYIの魅力だよね。


で。
文字部分も同じなんだよね。

「あ」はどこに置くと動線が楽になるか、
濁点は、「ゃ」「ゅ」「ょ」は。
ローマ字で言えば、Qは隅でいいし、
XとLをどっちに小文字に使うかで別れたりする。
Yは拗音に必要だから、母音に近いほうがいいぞ、
とかね。
(ちなみに、日本語で最頻出の二文字連接は、「ょう」です)


これらの文字の並び替えをしようとすると、
「他のキーボードが触れなくなるのではないか」
という不安が頭をよぎると思う。

この不安、恐怖が、
「とりあえず文字部分はそのままにしとこ」
という結論に至らせるのだろう。
「そもそもブラインドタッチ完璧じゃないし」
ということも、それを後押しする。


僕が二年ほどやってきてわかったことを書いておく。

1. qwertyローマ字は極めてブラインドタッチしづらい、悪い配列だ。
指の動線が悪いので、完璧マスターが難しい。

2. 指の動線を考えまくった、先人の名作配列の方が、
ブラインドタッチが簡単にマスターできる。

3. 特殊配列と、JIS標準レイアウト(ふつうのキーボード)は、
簡単に併用できる。
時々まざるけど、三日もすれば使い分けは簡単。


3.は、文字部分以外のレイアウトを変更した自作キーボードと、
ふつうのキーボードを使い分けられる、
という経験があれば、納得しやすいかと思う。

人間の適応力は意外とすごい。
とくに、
物理的なキーボードが違うと、
意外と使い分けられる。
(同じキーボード内で配列変更のほうが、キツかったりする)

たとえば僕はプログラミングの都合上、
記号部がJISになったりUSになったりを、
ひとつのキーボードでやるけど、これはキツイ。
つい記号探してコピペしちゃう。
でも物理が変わると意外と行ける。

あと、ブラインドタッチの記憶は、
場所と紐付いていることが多く、
「ここで使う配列」という慣れが存在する。
場所が変われば身体システムが変えられるのだろう。
仕事場でqwerty、家で独自配列、
というスタイルの配列屋さんは結構いる。
(月系は、IMEの定義変更だけだからどこでも使えるメリットがある)


さて、
ここまで読んできて、
「試しに変えてみようかな」
と思った人は、
どんな配列があるのか知りたくなったと思う。
2018自作キーボードアドベントカレンダーの、
配列沼の記事がわかりやすいかと思う。

左右に母音子音を分離した分離行段系ローマ字が、
とっつきやすいのではないかなあ。
SKY、けいならべ、きゅうり改あたりがやりやすいかも。

いきなりカナ配列をやりたければ、
まずは月配列か薙刀式あたりが、
簡単でおススメかなあ。


別にそんな大仰なことをしなくて、
ちょっと改良するだけでいいんだ、
って人は、
たとえばFJをYAとかに変えてみれば、
それだけで効率改善になると思われる。

それで、「配列を変えてみること」そのものに慣れたら、
「意外といける」と、不安がなくなると思うんだよね。

そうすると、刻印が邪魔になってきて、
無刻印キーキャップでいいじゃん、ってなってくるよ。
刻印ありほどじゃないけれど、Aliなどには沢山転がっている。
blank keycapで検索。
profileは、DSA、XDA、Cherry、OEMなど、
各種ありますよ。
遊舎工房にはDSAならバラで沢山売っている。


ブラインドタッチ自体は、
一ヶ月のトレーニングでなんとかなる。
じゃあ、あとは合理的な指の動線が、問題だと思う。

ある配列の動線をチェックする方法で、
一番簡単なのが、
「その配列のホーム8キーだけで作れる単語を、
出来るだけ考える」
ことだ。

その言葉たちが、自分のよく使う言葉(やそのパーツ)で、
その指の動線が気に入ったら、
その配列はあなた向きかもしれない。
posted by おおおかとしひこ at 12:36| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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