たとえばタイプウェルで結果を出している、
新下駄配列はXAあたりで、秒7.5打だ。
僕のスピードは薙刀式で4.5。
(SB)
この速度が実戦にいる?って話。
ちなみに、ローマ字のトップクラスだと、
秒14打くらいはいく。
カナはローマ字の1/1.7に打鍵数が減るから、
カナ配列換算だと、
秒8.2打相当ということになる。
つまり、新下駄配列はローマ字のトップクラスに、
肉迫する程度のスピードに到達している。
(もちろん、JISカナタイパーの方が絶対数としては多いから、
JISカナタイパーのトップクラスの方が打/秒は、
上回るだろう)
秒14打ってどうなってるんだろう。
ローマ字という指の動きがカナより単純だから、
それが可能になるのかもしれない。
qwertyなら右小指使わなくていいし。
このクラスになると標準運指を使わずに、
ワードによって異なる特殊運指を使い分けるようになる
(最適化)。
もちろんこれは30秒程度の平均速度だから、
トップスピードはもっと出ている。
下手したら倍くらい出ることもある。
さて。
僕は4.5打/秒くらいなのだが、
こんなに実戦で速く打つんだっけ?
というのが本題。
2秒で9文字、4秒で18文字。
「下線の意味を20字以内で説明しなさい」
みたいな問題を、物理的には5秒で答えられる計算だ。
いやいや、そんなことはないだろう。
じっくり30秒や1分はかかるよね。
問題によっては10分以上かかるだろう。
日本で最も速い作家は西尾維新の、
一日2万字である。
これに8時間かけるという。
時速2500字。
秒0.7打。
僕がよく聞くのは、一日3枚、1200字。
これを3時間、というのがポピュラー。
時速400字、秒0.1打。
実戦はそんなもんだ。
とはいえ、
考えが蒸発する前に書き留めておきたいことはあるから、
僕はそれ用にタイプウェルで鍛え始めた。
単純にカナ配列の速さは、
それまでタイプウェルで証明されていた、
という習慣に従っただけだけど。
で、
そもそもカナ配列の速さを、
タイプウェルで証明するのは間違ってるんじゃないか、
などと最近は思っている。
一日8時間2万字書くときの、
ほんとは一ヶ月とか半年単位での、
労力とか疲労度などで測るべきなんじゃないのかね。
だって文章は長距離走であって、
30秒くらいで何文字打てるか、
って競争じゃないからね。
秒3打行けば、
カナ配列としては速い、
と証明したことにしていいんじゃないか?
短距離走以外の指標が、配列には必要な気がする。
タイプウェル憲法は、
長文テストとしては十分な量だが、
文章がそれでいいのか、という質の問題がある。
打鍵に一日くらいかかる、
平易な会話文、漢語の多い硬い文、適度な論説文、
仕事のメール文などを混ぜた文章題があると、
各配列のマスターたちで比較できるんじゃないかなあ、
などと夢想した。
そしたら、
qwertyローマ字はやっぱり指が疲れるし、
JISカナは空間把握が疲れるし、
親指シフトはそこそこ楽で速いし、
薙刀式は効率的だということが、
白日のもとに晒されるのではないだろうか。
(飛鳥や新下駄でのこういうものが、
僕にはまだ想像できていない。
新JISはそこそこいい所行きそう。
月は文章によってバラツキがありそう)
ヒートマップや指の運動量などで集計して、
各配列の疲労度や効率が測定できたら、
長年の謎も解けるのではないだろうかね。
それに、秒8打も4.5打もいらない、
と僕は思う。
もちろん、タイパーは目的と手段を一致させているわけではなく、
ただ早撃ちが好きな人の集まりだ。
タイピングのランキングと、
仕事の速さや年収との、有意な関係はないと僕は考えている。
どうやったら秒7とか8に乗るのか、
僕にはさっぱり想像できない。
秒5が僕の限界くさいんだよねえ。
選ばれし者の世界かもしれないね、タイピングの世界は。
2019年05月18日
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