あくまで経験則であるが、
カナタイプにかかる時間と、
変換し、確認して修正する総時間が、
大体同じなのでは、という仮説。
僕は、タイピングゲームだけで文字入力システムを測ることは、
よくないと考える根拠がこれだ。
日本語は英語と違う大きなところがあって、
漢字変換などのIME操作がウェイトを占めることは、
いうまでもないことだろう。
問題が、それがどれくらいのウェイトなのか、
ってことだ。
それを見積もると、
ただカナタイピングをしている時間と、
同程度なんじゃないか、って仮説。
僕の場合、漢字変換して誤変換しないだろうな、
という区切りでよく変換をかけることが多い。
あるいは、ひらがなでそのまま行ける部分だと、
変換をかけると漢字にされてしまうだろうなあ、
って予測すると、スペースを押さずにエンターで確定してしまう。
その二つを使い分けていることが多い。
(上でいうと、「こと」はひらがなにしたいので、
「分けている」までで変換して、「ことが」確定、
などで操作している)
そんな判断やら、誤変換修正やらは、
ただ文字タイピングしている時間と比べ、
どれくらいの量があるんだろう、
というのが長年の疑問だった。
で、いま大体タイプウェル常用語で60秒なので、
その最大ペースで書いたとして分速280カナ、
2800カナ/10分書けることになる。
また、調子いい時で1500文字(変換後)/10分の統計があるので、
漢字は複数のカナを含むと考えると、
おおむね倍くらいの差があると考えられ、
冒頭の仮説にたどりつく。
ではただカナだけを打っていて、
ライブ変換に全部任せる(誤変換や漢字ひらがなの選択は無視)と、
倍くらい書けてしまうのだろうか?
文章を思いつく時間は考えないとして。
どっちにしても修正していくと、
結局は同じくらいタイムロスするのではないだろうかね。
あとで遡ることがとても面倒になり、
遡ると先が蒸発してしまうから、
二周目が必要になるだろう。
(ライブ変換を使うコツは、親指シフトのshioさんによれば、
誤変換を恐れず放置することらしい。
それは作家として避けたい)
配列だけを考えず、
変換関係や編集ショートカットを充実させるべきだ、
と僕は考えて、
BSやエンターや候補選択カーソルを配列内に入れたり、
人差指中指同時押ししながらの何かで、
ショートカットを多数含む編集モードを、
ぜんぶ含めて薙刀式だとしてきた。
その直感は、間違っていなかったと思う。
もちろん、これ以上効率よく日本語をデジタル化していけるなら、
それは賛成だ。
僕がタイピングゲームに半ば懐疑的なのは、
そもそもカナタイプのみが多いことで、
漢字変換や誤字修正など、実戦に即したものがそんなにないことだ。
毎パソの問題はなかなかいいけど、
もう少し癖のある文章の出題もやってよいのでは。
(そもそも偏りのあるのが本当の文章だ)
あと毎パソは練習ありなのが、もう訳がわからない。
初見で長文コピーがなかなかないなあ。
(まあ勝手に自分で練習すればいいんだけど)
カナタイプと、変換確定修正時間は、大体同じ。
つまりカナタイプの二倍程度、書くのに時間がかかっている。
この仮説を裏付けるには、
長文入力を録画して、分析するしかないのかねえ。
考える時間も抽出出来るといいんだけど、
脳波を取らないと分離できないかもなあ。
しかし英語を書くって、これに比べていかに楽勝か。
日本語入力はAI学習の手書き入力(続け字込み)に、
収束するのではないかなあ。
先日の経験で言えば、
僕の手書きの速度は速く、
思考+手書きが、同じ原稿の清書コピータイピングの、
1.5倍程度しか時間がかからない。
(12時間と8時間という比較的大きなデータを取ったので、
確からしいと考える)
その程度しか差がないなら、
漢直であるところの手書きのほうが、
IME操作をしなくてよく、
脳の負荷には楽かもしれないと思っている。
あとは俺の手書き入力についてこれるAIはよ。
(二重線で訂正とか、挿入などの基本操作も、
ペンで出来る仕様がいいな)
2019年06月04日
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