「qwertyをちょっとだけ改良したら良い配列になるのでは?」
てことは誰でも思う。
パソ活さんの、左手母音だけを右手に持ってくるアイデア。
https://mobile.twitter.com/tattitaipingu/status/1138432820496310272
L;にEAを当てるらしい。
(小書きはX使用だろうが、赤く塗られてないのが気になる…)
右手の負担が大きそうだけど、
左手のAEは残してあるから、
「辛い運指の時だけ右手AE」と、
使い分けるのだろう。
基本はもとの母音にしておき、
「わざわざ」などの左手殺しだけ右手Aか。
個人的には「RE」の運指が苦手で、
そういう時も使えるかもしれない。
ただ、タイピングゲームのような決まったワードならいいけど、
実戦で使い分けることなんて出来るんだろうかね。
「ああ、こっちの指遣いの方が楽だったのに」
なんて後悔することが、
複数通りある配列の弱点だと思う。
運指最適化もだいぶんされているようなので、
ごちゃごちゃにならないのかしら。
そうした「制御に使う神経」が、
どれだけ「文章を考える思考」に影響を及ぼすのか、
塩梅の難しいところだと思う。
扱いの難しいクルマは、それだけで手一杯になるだろうし。
で、さらに左にもUIOを置いて、
都度使い分けて…などと妄想してしまうが、
「qwertyの最小限改造」思想ともバッティングするだろう。
僕は「ー」も苦手だから、これもどっか近くにもってきたくかなる。
「っ」「ん」も欲しくなり、BS、エンター、カーソルも、
「?」「!」も…以下同。
こうした最小限の工夫に留めるか、
(精々AZIKか)
大改造するかは、
人にもよるし環境にもよるよねえ。
僕は自分のPCでやる、とガッツリ行ったけど、
会社貸与の人などは難しいだろうしなあ。
こうしたカスタマイズ集、
そのツール集はもっと周知されてもいいと思う。
全ての事情と全ての用事を、
貧弱なqwerty一個で共用しようとすることに、
無理や綻びがあると、僕は考える。
母音としてLを使うテーブルカスタマイズであれば、もともとのla li lu le lo lya lyu lyo は影響を受けないので、x は使わない想定のままで、色を塗っていません。
具体的に書くと、
wl わ
zl ざ
のように設定しても、
la ぁ
は影響を受けません。
運指も、l よりも x のほうが明らかにデメリットが大きい(x の手前が e a だと非常に打ちにくい。xe xaは減速と打ち間違いのリスクがかなり高い)ので、基本的には l をおすすめしています。x のほうが良いのは xu xi xo がわずかに速くできるくらいで、使用頻度から考えても大したメリットになりません)
●実戦で使えるか
実戦で使い分けられるかどうかは、最適化の練習と同じような難易度ですかね。(ka ku ko と ca cu coの使い分けみたいに。単語の先読みから、どちらのキーを使うのか瞬時に判断。といっても反射神経ではなく、最終的には慣れの部分が大きくなり、初見の文章でも無意識で打てるようになります。)
※たとえば「していくと小さくなっていき」だと
sitei c utotiisa k(薬) u(中) nattei k(人) i
のように、前後のキーによって同指連続打鍵にならないほうを自然に選べるようになっていきます。
つまるところ、極限まで分解すると「前後のキーによって変わる」という答えにたどり着きますが、その都度瞬時に判断することは不可能なので、そのパターンが含まれる単語をどれだけ反復練習するかによるんじゃないかと思います。
これらは十分に練習を積んだ人が感じる体感であり、これから習得する人は、最適化できなかった単語を反復練習するという、地味な過程を踏むことになるので、ライトユーザーには向かないとも言えそうです。
当ブログの最適化練習方法の画像みたいに、メモ帳にひたすら反復入力していくさまは、ちょっと狂気じみていると思います。
http://pasokatu.com/18762#i-4
最初のうちにこの反復練習をがっつりしておくと、あとは日常で引っかかった単語でもその場でちょっと反復練習していく積み重ねで成長していくんですけどね。「最初にがっつり」がなかなか受け入れられないと思ってます。
●左UIO
「左にもUIOを置いて」については、もともとUIOの位置はP以外の子音と概ね相性が良いので、左手に置く必要は無いと思いました。XCVあたりに置いてもその次のキーが打ちにくくパターンが多くて意味ないし。
大変分かりやすかったので、元記事に反映してはどうかと思ってしまいました。
Lはたしかにそう定義すれば両方に使えますね。
ローマ字定義の良いところだと思います。
最適化運指などの実戦投入も、
ボキャブラリーを増やすのに年単位かかるだろうなあ、
などと想像します。
自分で作った配列ですら、「今の運指はこうだな」
なんて練習をちょっとしたりするんですが、
こうなると書こうとしてたことが飛んじゃうんですよね。
タイピングのために文章を書いてるわけではないので、
その辺の分配が難しいところ。
手段と目的を逆転する意味もないだろうし。
僕が配列を作り始めたのも、
手段と目的の逆転をせずに、
ふつうに文章を書いているだけで練習になるのがいいなあ、
と思ったからだったりします。
qwertyはどうしても特別な練習が僕には必要でした。
UIOはたしかに、と思えます。
「母音の次」を考えてるあたり、長いこと慣れた人の発想だなあと思いました。
最近qwertyのブラインドタッチが出来るようになって来たのですが、
MNを中段に持って来ればホームが上段でも良いのでは、とか、
TYをFJと入れ替えれば、などと夢想したりします。
そうなると色々やり始めたくなってしまうので本末転倒ですが。
http://pasokatu.com/18950#i-4
ローマ字テーブルのカスタマイズについては詳しく書いてませんね。
読み手がぐっと少なくなりますし、説明も細かくて難しく、人によって最適解が違いすぎるので、ブログにまとめようというモチベーションは湧きにくいテーマです。
● m n 中段について
個人的に、n は現在の場所が打ちやすいと思っています。
n は、次が母音・子音両方の可能性があるという特殊な性質を持っているから。
・uio
u を中指で打鍵して同指を避ける。
・んじゃ(例:そんじゃ、盤石、アンジャッシュ)
・んは(例:こんばんは)
h j は中指で最適化しやすい。
・んば
b を左手で打てる。
・m
人差し指連打しないといけないことが多い。「んま」くらいなら中指で m も打てる。
これが、もし n が h j の位置で、次が下段だと打ちにくくなります。k l の位置ならまだマシ。
以上のように、n は次の打鍵が子音・母音どちらの可能性もあるので次のキーの選択肢が多いという性質を持っていて、n を下段人差し指で打つことによって、ほとんど中指で次が打てるという、都合の良い配置になっています。
Lの件は面白いので、別記事にて紹介してもいいかもですね。
MS-IMEのテーブルをいじれることすら知らない人も多いでしょうし。
Google日本語のテーブルでもいけるし、
面白いカスタマイズだと思いました。
あと、右手中指の最適化の幅が思ったより広いんですね。
異指を増やせばいいという原則は分かっても、
そういう発想がなかったので大変興味深いです。
さらにいうと、
「ん」キーがあると話がまた変わってきますね…
カタナ式やってる時は「もうn何回目とか考えなくていい」
というのは快適でした。
「天皇」とか「○○さんの」とか毎回間違えてたし。