簡単には目的がわからないことが、
謎を増幅することがある。
「これが真の目的だったのか!」
という展開は、いつでも面白い。
もちろんそれを作るには、
謎めいた今までの行動と、
わかったときの、成程感があればよい。
矛盾していたり、それほど成程と思えなければ、
その謎解きの意味はない。
まずは謎めいた行動を考えてから、
その真の理由を考えるのだろうか。
それとも逆で考えるのだろうか。
第一印象がよいほうがよかったりするので、
大抵は謎から考えてしまうのがよくあることだ。
しかし、それをドンデンできるほどの種明かしが思いつかない場合、
竜頭蛇尾になることは明白だろう。
逆に理由を考えてから、
どういう印象的な謎にするのか、
考えられるようになれば、
どんなものが来ても対応できるようになるだろう。
伏線とその解消の関係と同じだ。
時系列で考えるのか、
思い付いた順で考えるのか、
という違いがある。
もし思いつかなかったら、
いつもと逆の順番で考える訓練をすると、
何か思いつくかもしれない。
なぜこういうことをやろうと思ったのか?
その理由だったら、これもするのではないか?
その理由でこれをするなら、あれをしない理由はなにか?
このへんがうまく詰められていないとき、
「詰められていない」という印象の謎解きになってしまうだろう。
印象的な謎をふりまき、
その理由が解けたとき、
なるほど、そういうことだったのか、となるものがよい。
次善は、そういうことだったのか、という深さがないにしても、
「で、これからどうするんだ?」と興味を持たせるものだろう。
次へ強力に興味がでれば、
その謎解きそのものよりも、ストーリーは進行する。
毎回うまく決まり手があるわけではない。
トータルで勝負しよう。
人物に興味があったり、別の伏線に興味があったり、
テーマがおもしろかったりすれば、
謎解きとその理由に対して、
そこまでネガティブな評価にはならないだろう。
2019年06月19日
この記事へのコメント
コメントを書く