2019年06月18日

【キーボード】TRONキーボードが触れるよ!

天キーで触ったやつだと思われる。
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1190657.html
せっかくなので、感想を書いておく。


僕がまず驚いたのは、
筐体のパームレストがぴったりだったところだ。

パームレストというよりは、半分アームレスト。
腕を置いて楽にした時に、
ちょうどキーが触れる感じになっている。
上から見てハノ字、
前から見てハノ字、
になるような、絶妙な曲面になっていた。

どの自作キーボードでもなし得ていない、
パームレストの絶妙さ。
マイクロソフトのエルゴキーボードのパームレストくらいかな、
これに匹敵するのは。
でも一体型のコンパクトさにおいて、
TRONが断然まさる。

僕はかつて腱鞘炎中だったとき、
NiZの置き方を工夫していて、
アームレストにしたほうが楽だという結論になり、
大きめの板をアームレストにして、
NiZを奥チルトにセッティングしていた。

それよりも合理的な曲面になっていて、
さすがTRONと感心したものだ。

今は左右分割キーボードにしてしまったものの、
いつかあんな感じの一体型がいいなあ、
などと妄想するときもある。
持ち運びは、miniAxeのほうが遥かに楽だが…
(TRONの頃はモバイル社会までは予想されていなかっただろう)

肝心のキーボード部分は、
ニッセのエスリルを触ったことがあるので、
予想通りだった。
レイアウトの独特さよりも、
キーピッチのちょうどの狭さに感動。

「全てのキーに手が届く」はキーボードのテーマの一つだと思う。
僕がminiAxeを愛用する理由は、
19mmキーピッチだと、
30キーくらいが指が全部届く限界だからだ。

今ほかにメインで使っているのは、
16mmのパンタグラフキーボード。
これだと色々手が届くので、全部こうなるといいのに、
といつも思っている。
数字段も指が届きやすい。
(でも567あたりは苦手)

PCB設計をするなら、
16mmピッチ、
親指キーの横付け、
トラックボール、
などを一緒にやりたいが、
その辺がよく分からず調べている最中。
(回路図がわからない…)
ついでに、パームレスト一体型にしたいなあ…



そうそう、TRONといえば、
日本語配列はTRON配列。

改良親指シフトともいえる、
「濁音になるカナが、裏でも表でも一個しかないため、
逆手シフトで一意に濁音が決まる」
という「濁音に関して排他的な配置」になっていて、
これは薙刀式のアイデア、
「濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音に関して、
排他的配置」の基礎になっている。

流石にスラスラ打てないので、
どういう言葉の運指になるかまでは分からなかった。

物理的に気になったのは親指キー。
結局指の横で打つようになってはいたが、
凹型にへこんでいたのが印象に残る。

やっぱ親指シフトで凸はないよなあ、
と納得した記憶がある。
勿論このキーだけ特殊なので、
金型を起こしたのだろうなあ。


今では3Dプリントで、
筐体、狭ピッチキーキャップが作れるはずで、
うまくいけば完全再現が出来るだろう。
(ワコムのタブレットを入れればいいしね。
このキーボードのタブレット部分が独立してワコム社にったのは、
TRONキーボードを触るものなら常識だね)

ただ、タブレットとキーボードのすり合わせは、
まだ完全に出来ていないように感じた。
ポインティングデバイスと文字入力の組み合わせの、
OS側が煮詰まってなかったのだろう。


僕が好きなデザインは、
「一人の頭の中で構築したかのような、
全てに配慮が行き届いた、
矛盾と無駄のない機能デザイン」だ。
TRONキーボードにはそれがある。
iPadやiPadに通じるものがある。
(逆はWindowsや横浜駅の、
継ぎ足し継ぎ足しで全体像が把握できないやつ)

ニューヨーク美術館には、
三つのキーボードを飾るべきだ。
hhkb、miniAxe、そしてTRON。

どこかの誰かがBT対応で作ってくれないだろうか…
頼むぞ自作勢!
posted by おおおかとしひこ at 11:49| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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