2019年06月23日

【薙刀式】wordなんて重くて使ってられっか!

エディタをなににするか、というツイート集。
https://togetter.com/li/1368795

デジタル執筆環境についてよく知らない編集者が、
自分の仕事の都合で(変換などの手間が面倒だから)、
「word形式でください」と指定することが多いと思う。


正直なところ、二年前まではwordで書いていた。
タイピング速度が重さを感じない程度に遅かったからだ。
ちなみに6000字のコピータイピングに3時間程度かかっていた。

これはいかんなあとブラインドタッチを覚えようとして、
qwertyの不合理に気づき、以下略。

「word形式でください」という人は、
タイピングが遅い人だと、
今ならハッキリわかる。
タイプウェルでSランク出せる人は、
wordの印字が遅くて入力についてこなくて苛々するだろう。


僕は縦書きが出来る、軽いエディタにたどり着いた。
iTextというとても昔のエディタを使っている。
昔のテクノロジーのぶん、
何も機能がなくてめっちゃ軽い。
スーパーおススメエディタ。

これをTATEditorにコピペして整形して、
pdf形式に変換している。

word形式で欲しければ、
このTATEditorファイルからwordへとコピペしている。

TATEditorを利用している理由は、
ふりがなが綺麗に入るからだ。
wordのふりがなは行間が変わり、
デフォフトの設定をうまく調整しなければならない。

僕は文章を書きたいのであり、
行間を何ptにすればみやすくなるかについて、
二時間も三時間も試行錯誤したいわけではない。

TATEditorは青空文庫形式のふりがな記法に対応してるので、
非常に簡潔なふりがな操作が可能だ。

小説原稿はこれ一択。
脚本はフォーマットを作ったwordファイルがあって、
ふりがなは不要なので、これに流し込んで整形している。


秀丸エディタ、メリー、サクラエディタも試したが、
iTextの激軽には負ける。

iText10
TATEditor6
秀丸エディタ、メリー、サクラエディタ5
word0.5

くらいの感覚。

TATEditorはタイプウェルSBの僕では、
ちょっと反応が遅い。

キーを押してから印字までのミリ秒で、
軽さの感覚は決まる。
そのミリ秒で思考の蒸発が決まる。
なるべく鋭いペン先を使いたい人、
タイプウェルSFくらいから以上の人は、
iTextマジオススメ。

.txt形式のファイルを読み込んで表示を変えているだけなので、
word以外の上にあげたエディタは、
同じファイルを読み込めるよ。


僕は「作品名001」のように、
作品名と稿ナンバーをつけ、
作品フォルダの一番上の階層に最新バージョンを置いている。
同階層に「old」フォルダをつくり、
以前の稿ファイルは全部そこへぶっこむことにしている。

稿を改める時はコピペして旧原稿をoldへ移動、
(oldフォルダは開けなくても番号順に溜まっている)
コピーの番号を1増やして、
あらためてエディタでひらいている。


wordが入稿の基準になっている出版社や担当には、
エディタの確認をしたりすることがある。
よく知らないので、という担当は、
デジタルに弱いと判断することにしている。

つまりwordは、ものを知らないかどうかの、
リトマス試験紙がわりになる。
なにも考えずwordで、というのはバカ発見器だということだ。


wordがなぜ標準になったのか?
答えは簡単で、デファクトスタンダードだからだ。
qwertyと同様、最高効率の素晴らしいものだからそれになった、
というわけではない。
集合知の悪い面、付和雷同であるとぼくは考えている。
posted by おおおかとしひこ at 03:19| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。