2019年07月12日

【配列】配列を変える時のFAQ

配列を変えよう。
スタンダードレイアウトから離れて、
合理的な、あるいはあなたの用途に合うように変えよう。

その前に、いくつか気になること、不安なことがあると思う。
それをFAQとしてまとめてみた。


Q1. モデファイア(Ctrl、Altなど)だけ変えるのは?

A1. 合理的な配置なら1日で慣れます。
(親指キーにエンター、BS、カーソルなどの機能キー、
あるいはシフトなどのモデファイアを集めるのが主流)
ただし他のキーボードと行き来すると混乱する。
混同せず目をつぶって使えるには、
毎日使って1週間から2週間程度みてください。


Q2. 左右分割や特殊物理配列(コラムスタッガードなど)は?

A2. 上と同様。3日で慣れ、行き来の慣れは2週間くらい。


Q3. 3つ以上の物理配列を行き来することは?

A3. 可能です。人間の適応力はすごい。
完全にどれも慣れるより、得意不得意の偏りが生じやすいけど。


Q4. 数字やファンクションがないのは?

A4. ローワーやレイズを押しながら押すのに慣れれば半日で適応。
位置が気にくわないならキーマップを変更しましょう。


Q5. 記号は?

A5. たとえばJISとUSでは記号配置が異なりますよね。
ブラインドタッチが両方できる程度ならば3日で慣れます。
あるいはチートシートを作るか、印字に頼るかです。
自分の思い通りに配置すれば、意外と暗記できるものです。


Q6. 文字配列を変えるのは?

A6. ブラインドタッチマスターに1週間程度。
元の配列並みになるまで1ヶ月から3ヶ月。
(それまでどれだけ速かったかにもよる)
合理的な指遣い、打鍵数や打鍵範囲削減の、
様々な論理配列が提案されているので、
好みのものを調べてください。

qwertyでよほど速い人(タイプウェルXJ以上とか)なら、
変える理由はそれほどないでしょう。
それでも疲れるとか楽したいなら、
新しい配列の方が合理的です。

僕は薙刀式で常用語SA、カタナ式でSG、qwertyローマ字でBです。
この差が各配列のスペックに比例してると個人的には思います。


Q7. 複数の文字配列を使うことは?

A7. 可能です。nヶ国語が話せる人と同じです。
経験的に、カナ配列は複数無理
(ひらがなとカタカナで覚えれば2ついける説あり)で、
カナ配列とローマ字配列、
ローマ字配列とqwertyローマ字、
カナ配列とqwertyローマ字は共存可能です。

僕はカナ配列、ローマ字配列、qwertyローマ字の三つは使えます。
カナ配列も速度帯が全然違うと混乱しにくいです。
僕は薙刀式と、(まだ遅い)新JIS配列を両方使えます。
tkenさんは月光と蜂蜜小梅と、
ローマ字のきゅうり改を使っているようです。

また物理キーボードを変えて、
その配列を打つときはその物理で、
と決めておくと指の反応が混乱しないことが知られています。


Q8. 配列の変更の仕方について

A8. WinならDvorakJ、MacならKarabiner-Elementsが定番。
(無料エミュレータ。DvorakJはUSBメモリから起動可能)
USBアダプタに「かえうち」(9000円くらい)があります。

QMK_firmwareで簡単に配列変更できるのは、
キー入れ替えぐらいなので、
僕はQMKで入れ替え後、
DvorakJでシフト機構などを実装しています。

またQMKで、カタナ式、親指シフト(ニコラ配列)、
薙刀式(編集モードはフルではない)の実装が確認されています。
いずれQMK単体で、
自作キーボードで様々な文字配列を使える日が来るでしょう。


Q9. 自分に向いているレイアウトって?

A9. トライアンドエラーです。(沼
自分がよく使うキーやショートカットはなにか、
ほとんど使わないのは何か、
などの吟味が必要ですね。
台所や道具箱のレイアウトに似ているのではないでしょうか?

僕はWinやAltを使わないので、
思い切ってデフォルトレイヤーから無くしました。
必要なショートカットだけ単体で置いてたりします。

あるいは、文字配列だけ変えて他はデフォルト、
のような使い方もあると思います。
(NiZ時代はそうしていた)

様々なレイアウトが百花繚乱ですが、
「そのキーをそこに置いた理由」がきちんと説明されていて、
それに納得が行けば採用、というスタンスが良いのでは。
ただしキー数も指の数も有限なので、
「あれをここに置いたため、それが弾かれる」
という玉突き現象が起きやすいです。
それもきちんと説明があると、理解ができますよね。


まずは先人の何かを丸コピーして、
いくつか試すくらいでいいと思います。

モデファイアと機能キー、
数字とファンクション、
記号、
文字配列と、
大きく4ブロックにジャンルが分かれると思います。
文字配列以外は、
様々な自作キーボードでのキーマップが提案されています。

僕は文字配列と機能キーから入ったので、
特殊な入り口だったかもですが。
posted by おおおかとしひこ at 21:59| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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