トレーニングとして、
何回かやってみるといい。
まず倍に膨らませる練習。
あるシナリオを持ってくる。
自分のでいいし、他人のでもいい。
5分ぐらいが練習にいいだろう。
それを倍の長さにするのが目標。
やり方は簡単で、
元のシナリオのシーン1、2、3…を、
新1、3、5…とナンバリングし直して、
新しくシーン2、4、6…
を足してみると良い。
大体倍くらいになるだろう。
「ある事とある事の間に何があったのか」
を考える訓練だ。
テヅカチャートの簡易版とも言える。
で、なんとなく膨らませたところを考えると、
もっと膨らませられるシーンと、
カットしてもいいシーン(元のものも含めて)があることに気づく。
で、うまく枝刈りしたり、膨らませていき、
大体倍の長さに仕立てると良い。
新しい登場人物、
新しいプロットライン、
新しい焦点などを一切足すことなしに、
「ただ長さを倍にする」だけの訓練である。
短い話なら簡単に出来ると思う。
半分にする訓練は難易度が高い。
これは何かの要素を削ることになるかもしれない。
単純作業で、
元のシーン1、2、3…の、
2、4、6…をカットして、
半分の長さのシナリオにしてみる。
それで最後まで読んでみて、話の通じないところを、
うまく手術していく。
端折らないといけないところが出てくるだろうし、
省略表現を使って元のシーンを縮めるといい部分もあるだろう。
あるいは、1、3、5…をカットして半分にして、
以下同でもいいし、
両パターンやってみてもいい。
膨らませる事が下手なのか、
カットするのが下手なのかは、
これをやってみる事で自覚する事ができるだろう。
弱点が分かれば強化のしようはある。
問題は、自覚症状がないことだからね。
自分の短いシナリオでもいいし、
誰かのシナリオ、たとえば脚本添削スペシャルの何かでもいい。
話を成立させること、
魅力を引き出すこと、
この二つを主眼にやってみると、
大変勉強になるだろう。
2019年07月11日
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