【薙刀式】10分速の文字数

僕は自分の速度を計測するときに、
実際に10分思うことをつらつら書いたり、
何かを写したうえで、
変換後の文字数として1500前後、という数字を出している。

しかるに、タイピングソフトの計測は少し違うと思う。


e-typingの長文といえども、
実際に10分もかけてやらない。

一方ビジネス検定の1級は多くの場合、
10分以上実際に作業をして、
平均速度を出す。


これは、実際の文章書きは、
数時間単位の作業だからだ。
（メールぐらいなら違うかも。
じっくり文章に挑むときを想定）

数時間単位の作業を見積もるために、
10分程度を計測するか、
たとえばe-typing長文のように計測するかだ。

で、
e-typingの長文測定だと、
精度が足りないんじゃないかと思ったので議論しておく。


タイピングソフトの計測は、
短すぎると考える。

今僕は短時間計測のタイプウェルで、
秒4.9カナ、つまり分294カナだけど、
このペースで10分も打てない。
3000カナ/10分打ててしまう計算だが、
そんなの無理に決まっている。
手が壊れるわ。

あくまでタイピングソフトの計測は、
スプリントタイムでしかないと考えている。

実際に僕は時間単位で計測したいと思っているが、
膨大な作業がそんなにあるわけではない。
（こんどデカイ数万字単位のコピー打鍵があるので、
それで測ろうとは思ってるけど）
実際には休憩も挟んで考えないといけないし、
1000字/10分も出なくて、
600字/10分、4000字/時間程度だと見積もっている。
これでも原稿用紙ギチギチで10枚、
ふつうのアキだと12〜15枚/時間ということになり、
相当速いことが想像される。

僕は大体そのオーダーで考えているのだが、
タイピングソフトの計測は、
やや短期に過ぎるなあ、というのが実感。

ライターのプロの世界では、月産○枚という言い方すらある。
単位は月で、分ではなく、
勿論秒○打とかどうでもいい。


それでもタイピングソフトに挑むのは、
すぐに結果が出る手軽さからだろう。

僕は勝間さんの親指シフト分速300字というのが信じられない。
（10分で3000字の原稿を書くのは僕は不可能だ。
いいときでも2000字で15分はかかる）

今の僕のタイピングソフトでのペース、
分速294カナより少し速ければ、
その計測値をそう宣言するのではないか、
と訝っている。

タイピングソフトでの最高値は、
一ヶ月に一回も出ればいいほうで、
平均速度として出るものではない。

だからその速度をもって自分の速度というのは、
問題があると考える。


少なくとも10分以上の連続作業の計測、
数時間単位の計測をもって、
巡航速度を出した方がいいと思う。
勿論個人の要素が強くて、配列の要素が減りそうだけど。

それだと多分500から700字/10分ぐらいが、
普通だと思うんだよなあ。
10分だと1500ペースでも、
2時間だとそれくらいに落ちると僕は思う。



で、薙刀式はそれでも楽だ、ということを言いたい。

qwertyローマ字やJISカナでのそれは、
僕はすべての人には無理だと思う。

親指シフトや新JISならば、
出来る人が多くなることは予測できる。
飛鳥や新下駄や月は理解しきれていないので、
判断は保留する。
飛鳥が親指シフトより勝るのは明らか。

薙刀式は、さらにもっと多くの人を助けるだろうと、
僕は考えている。
根拠は記憶負担の少なさと、習得後の運指の楽さ。
複雑な手を必要としない単純さ。
（シフトの種類が多いのは、運指自体を単純にすることとトレードオフ。
そのごく一部は「われわれ」の議論で示した）



実際の大きな作業での巡航速度を測定して、
○○配列は速い、
などと言って欲しいと思うと考える。

タイピングソフトで計測してるのは、
1分前後の早撃ちに過ぎず、
それって早口言葉の計測じゃないかなあ。

早口言葉で一日中喋る人はいない。
精々喫茶店で1時間喋る速度を計測するべきだと思う。


そういう意味で、
分速を10倍して10分速を宣言するのは誤りで、
実際に最低でも10分打鍵して欲しいものだ。
今のところタイプウェル憲法ぐらいしかないんだっけ。
僕は毎パソの課題を打つことで計測を時々10分前後やっていて、
1500〜1200くらいを出せている。（調子や文章の種類による）

客観性と達成感があるのはタイプウェルなので、
ついつい記録をアップして喜んでしまうけれど、
配列に必要なのは早口言葉の優劣ではあるまい。