「ホームカミング」「ファーフロムホーム」
の意味は、初見の日本人には不明である。
邦題は適切につけるべきだ。
ホームカミングは、
日本語ではホームカミングデーと訳されることが多いみたい。
これはアメリカの風習であり、
日本には全く馴染みがない。
おそらくイマイチピンとこない、
イースターやハロウィンよりもマイナーだろう。
大学や高校において、一番のイベントだそうだ。
元々は卒業生との交流の場だそう。
「母校おかえり会」とでも訳出すればいいだろうか。
日本の高校大学の一番のイベントはなんだろう?
文化祭だと僕は思うが、
修学旅行や運動会をあげる人もいるだろうか。
学校の前提が全く違うのに、
その文化の差を埋めてこない配給には、
ほんとうに腹がたつ。
ホームカミングの意味するところは、
クライマックス、ヒロインが待つダンスパーティのことだ。
原題通りなら、
「スパイダーマン:文化祭ダンスに誘う」
ぐらいの意味になるだろう。
これで原義は通る。
しかしいけてない。
ここからが創作だ。
そもそも再リブート版スパイダーマンだ。
シリーズが違うことを暗示しつつ、
アベンジャーズとも繋がっていることを意識したい。
しかも今回は、
サム・ライミ版のテーマをわざと抜いた骨組みだ。
勝手に始まっている感じだから、
それも加味して、
「スパイダーマン: 禿鷲」はどうか。
「スパイダーマンvsバルチャー」でもいい。
「スパイダーマン: 死の翼」
「スパイダーマン: 鋼鉄の翼」もあるかもね。
「スパイダーマン: 翼の男」と、
バルチャーを敵とも味方とも暗示してもいい。
この映画のポイントは、
第二ターニングポイントに尽きるから、
その力強さをうまく言葉で捉えるべきだ。
「スパイダーマン: ラストダンスは禿鷲と」
がいいかも知れない。
さて、
じゃあ「ファーフロムホーム」はどうか。
意味合い的には、
今回はヴェネチアから始まったヨーロッパ旅行の話だから、
それを意味していると思われる。
一回もNY出てきてないし。
しかしこれもそそらないタイトルだ。
原義を日本語にすれば、
「スパイダーマン: 欧州突貫」とでもなるだろうか?
スパイダーマンは内容がいいのに、
そもそもタイトルがガワというか枠組みしか言ってない。
だから内容が期待できないのである。
「スパイダーマンvsミステリオ」
「スパイダーマン: 別次元から来た男」
あたりの方がガワを意味しているが?
「スパイダーマン: 後継者の証」
ならば、キーアイテムのサングラスを意味できるかもだ。
「スパイダーマン: 預けた魂」
ぐらい熱くてもいいかもね。
これならミッドポイントを意味できるし。
そもそも今回の再リブート版は、
サム・ライミ版よりもポップな10代寄りだ。
ということは、もっとポップでもいいかもしれない。
「スパイダーマン: バルチャーミッション」
「スパイダーマン: ミステリオミッション」
くらいにクールに行ってもいいし、
「スパイダーマン: 空飛ぶパーティー」
「スパイダーマン: ヴェネチアンガラス」
くらいに絞り込んだっていい。
ワイルドスピードくらいの軽さでいいかもだ。
さて。配給は何をやってるんだ。
責任をもって名作を日本人の前にもってこい。
「ホームカミング」「ファーフロムホーム」では、
情報量0だぞ?
もともと「日本人よ、これが映画だ。」くらいしかキャッチが書けないんだから、
その程度の実力しかないのかもしれないが。
宣伝部こそ、才能の必要なエース部署であるべきだ。
俺より上手いコピー書けや。
ちなみに今回の二本のキャッチも書いてみるか。
禿鷲と彼女。どっちとラストダンスを踊るのか?
ヴェネチアンガラスは砕けても、鋼の心は繋がれた。
とかかな。
映画をもっと誠実に見れば、この程度は書けると思う。
ちゃんと宣伝部は見てないんじゃないか?
だから売れないんだよ。
売り物に誠実になってない奴から、
買おうとするわけないじゃない。
2019年07月24日
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