主観的世界で起こったことを、
客観にすればいいわけだ。
具体を伴うのでネタバレで。
「天上界があり、それは金床雲の上の草原であり、
魚がいる。そこには神なる龍が住み、
選ばれた人間しかそこへ行けないこと」を、
主人公2人以外の、
誰かが知っていればいい。
たったそれだけのことで、
妄想は世界の中で客観になる。
出たキャラの中では占いババアだろうか。
いや、探偵も体験すべきだ。
「見えないけどかんじるぜ」のレベルでいいけれど。
つまり主人公二人にしか共有されていない秘密、
「天上界があり、ヒロインはその人柱」
であることを、公にすれば良かったのだ。
公というのは色々なレベルがあって、
ネットに拡散されるレベルから、
報道で伝えられるレベルから、
国家が秘密裏に依頼してくるレベルから、
あの仲間たちだけが信じていて皆は知らないレベルまで、
色々ある。
どの層を選ぶかで物語のジャンルが決まる。
「国家が秘密裏に」だったらアベンジャーズだな。
恐らくこのジャンルにありがちなのは、
仲間たちだけが知っているレベルかつ、
「天気の謎を追っている公的機関の担当」
が知っているレベルではないだろうか?
いや、むしろ、
あの探偵がすべての事実からその仮説を立てていて、
ヒロインの存在を知り、
やっぱり本当だったんだ、って展開するのが、
常道ではないか?
で、天気の秘密を追う国家神道の謎の集団と、
ヒロインを取り合う話にするのが普通では?
で、
何故彼女が親がいないのか(血筋と関係ある)
などの伏線が明かされていくのでは?
そういえば路地裏に現れた巨大な水の玉の正体はなんだったんだ?
触ればすぐ消える魚?とか。
フェリーに乗っていた冒頭でもその水玉があったよね。
それが客観的事件、
「東京が魚に覆われる」の前兆で、
彼女はそれを止めるための人柱だった、
となるのが普通だろう。
で、主人公はたまたまそこに通りがかっただけの、
何者でもない家出少年だが、
彼女を人柱の運命から救うことで、
アイデンティティを確立するのだ。
各種設定をほとんど変えない条件下で、
概ねプロットを組んでみた。
こうすれば、
事件は主人公の中ではなく、
公の場で起こることになる。
これが映画の文法であり、
この中でキャラの個性や、芝居や、セリフや、
感情移入を楽しむのである。
川村元気の新会社の名は、「STORY」というのだそうだ。
ストーリーのど素人が、
分からないものの名前を神に戴いているかのようだ。
探偵っぽいことなんてしてないと思うんですが?
会社の名前だってK&Aプランニング(企画)だし
そういう所って文章の信用度に関わることだと思うんですよね
あとテンプレテンプレ散々怒った後にテンプレ展開の方が良いっていうのもどうなんですか?
それと>主人公2人以外の、誰かが知っていればいいといいますが
人柱情報を教えたのは夏美だし須賀も信用してないけど情報としては知っていた訳で、ついでに消えたあとだけど凪も知りますよね?
つまり最終的に事情を知ってる集団と知らない敵対集団の対峙という大岡さんの提唱する探せばあるような展開になってる気がするんですがどうですか?
最後のコメントにまとめて返信で。
要するに記号の集合体だということですね。
普通の文章と数学を混同している可能性があります。
僕は普通の文章の立場から、
数学やってないで普通の文章書けよ、
ということを言ってるようですね。
記号の集合体は映画か?という宗教上の問題となりそうです。
信教の自由はありますが、僕はノーと考える宗派です。
最後の件ですが、
警察以外の内輪が全員同じ人格の別の面に見えてしまいました。
だから世界は閉じていると思います。
須賀は職業はライターですが探偵の変形では。
松田優作オマージュに見えますが。
取り敢えず職業を間違えてるってことは序盤の須賀と帆高のやり取りや夏美と帆高が何をやってたとか理解してないのと一緒ですよね?
それは批判してる立場としてどうなんですか?
という話です
そして
>普通の文章と数学を混同している可能性があります。
釈迦に説法だと思いますが、心理学がありそれを応用した脚本術なんてものも有るわけですから元からごちゃ混ぜなのでは?
>記号の集合体は映画か?という宗教上の問題となりそうです。
そんな大層な物には成らないと思いますけどね、客に金と時間を使わせて満足させたら手法関係無くそれだけで映画ですよ
>警察以外の内輪が全員同じ人格の別の面に
帆高と須賀はそれに近いですが他の面子をそういうのは乱暴すぎだと思います
探偵役というのは、謎の発生に最も近く、
ストーリーの種を嗅ぎつけ、
勝手にストーリーラインを作り始める役割のことです。
B級職業ライターはseeker、investigatorの役割です。
事件解決は結局主人公がやっているので、
探偵役を引き継いだことになりますが。
(「100%晴れ女を探して記事にしろ」が、
結局うやむやになって中折れになっている)
同じ人格の別の面に見えるのは、
みんな都合の良いように動くからです。
異なる人間は皆異なる動機で動いていて、
理由が違うことで喧嘩します。
そこが不足していると感じます。
にも関わらず、警察脱出以後、
タイミングよく協力するのには無理があります。
僕とヒロインと、全面的な敵(警察)と、全面的な味方しかいない。
全面的味方が、僕の拡張身体にしか見えないですね。
このような記号的なものが見え隠れするのは、
僕は悪いシナリオと考えています。
いや貴方の理屈では問題無しみたいですが
世間的には登場人物の職業も把握してない人ですよ
もしご自分の仕事を同じようにされたら嫌じゃ無いですか?
そういう話です
>結局うやむやになって中折れになっている
本人見付けているし企画自体は不採用決定、そもそもコレは
陽菜に人柱の情報を伝えるための流れなんだから役割も終わり
中折れじゃ無い気がするんですが?
>理由が違うことで喧嘩します
>タイミングよく協力するのには無理があります
複雑な人間関係や偶然の排除は絶対条件じゃないのでは?
特にパンフレットを見ると複雑な人間関係は新海監督が
意図的に排除した部分でもありますし
>このような記号的なものが見え隠れするのは
映像に込められる情報量なんて案外少ないので
逆に間を有効活用してると思うのですが?
あまり沢山映画を見てないような言葉たちですね。
色んな時代の色んなジャンルの色んな国の名作を見たほうが、
見識が広まると思います。
またここは脚本を分解して解説し、
脚本を書こうとする人に、
脚本のなんたるかを考えるブログです。
映画批評は、脚本論の範囲内でやっています。
「探偵役」は脚本用語です。
まぁ確かに貴方より知識は全然無いでしょう、でも貴方の推奨する秘密組織だとか仲間との確執みたいのが制作段階で没になったのは知ってるので、一方的に無知って訳でもないんですがね
(ちなみにその案だとあなたのいう探偵は疑似父殺しとしてのラスボスだったらしいですが)