去年の夏は特にきつかったが、
今年は遅かっただけで東京はもうダメだ。
外で歩くのが、10分持たないと思う。
なぜこんなに熱いのか考える。
間違いなく、コンクリやアスファルトなどの、
石のせいだ。
都市は石で出来ている。
近くの公園を通ると、
土や砂の地面はそこまで熱くないことがわかる。
しかも日陰は涼しい。
同じ気温、同じ空気のもとで何が違うのか。
地面の石(アスファルトやレンガやコンクリ)だろう。
仮にここに街路樹による日陰ができたとしても、
熱伝導率の良いこれらの素材は、
日向から熱を得て、
日陰部分に即伝わる。
つまり日陰を熱し続ける。
都会で日陰が涼しくない理由がこれだと考える。
対策は、ブロック状にして間に断熱材を挟み、
日陰ブロックと日向ブロックを熱的に断熱することだろう。
調べると、強度的にアクリルかウレタンフォームがギリギリ。
打ち水の効果は、土や地面など、
熱伝導率の低い材質にしかないと思われる。
石に水かけたらサウナやないかい。
弊社は第一京浜を渡ったところにあるのだが、
直射によるアスファルト熱に加え、
日テレのガラスがちょうど反射してアスファルトに当たり、
二倍熱を持っていることが、
横断歩道を渡ると理解できる。
しかも車のタイヤによる摩擦熱、
エンジンそのものの排熱もある。
沢山生えたガラスビルは、
太陽を反射して、下々の世界を鏡灼熱地獄に変えている。
これに加えて、クーラーの排熱があるわけで。
クーラーと室外機の排熱で、プラマイ0になると思っている文系はいないか?
クーラーは熱交換に動かす、
モーター分の熱が追加で出る。
(このため、密室で冷蔵庫を開けておくと、
部屋は冷えず次第にあったまっていく。
排熱板が室内にあるから)
ざっくりクーラーのワット数がプラスの熱に変わる。
家庭用クーラーが1100Wや。
300Wの白熱灯4つ分の熱を想像したら、
どれだけ熱が増えるかわかるかな。
冷えた分の部屋の熱と、モーター動かす排熱が、
外に排出され続ける原理だ。
ちなみに業務用クーラーを調べると、
一台5馬力=14000Wという数字が出てきた。
天井について4方向に出すやつ。
家庭用10台分や。
それがワンフロアにいくつあって、高層ビルが何階あるか。
その分、永遠に都市を熱し続けているわけや。
クーラーは中を涼しくする代わりに、
外をそれ以上熱くさせる、傲慢の道具だ。
高層ビルの上の方から排熱すると、
東京全体で上昇気流が発生し、
雲が来なくなる。
雨が降らないのはそれが理由だと考えられる。
ヒートアイランドのこうした仕組みは周知されていない。
実情を知ると空恐ろしくなるからね。
こうして、「クーラーの効いている部屋にしかいられない」
という、おかしな現象になる。
タクシーつかえりゃいいけど、
公共交通機関はもうクーラーが効果がないくらい熱い。
東京は地下鉄もあるしね。
都市は、石を熱し続けている。
電気とガソリンと摩擦で。
人間の排熱もあるだろうが、これに比べれば誤差範囲だろう。
さて。
この基地外都市で、この時期来年オリンピックやるんだってさ。
選手たちは金をかけて自衛するだろうが、
会場の庶民は、バタバタと倒れるね。
今のところ天然の風が最も冷却に効果がある。
汐留のビル群が海風を遮って新橋が2度上がった話は有名だ。
ほんまにオリンピックやるのかね。
会議室のクーラーの人は、
家から電車で移動して、たとえば二時間観戦して、
また家に帰る動線を、やってみたことあるのかね?
2019年08月05日
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