2019年08月06日

【キーボード】僕はキーボードが好きなわけじゃない

ずーっとキーボードの話をしてるような気がするが、
僕はキーボードが好きだからキーボードの話をしているわけではない。
キーボードは嫌いな方だ。
だから、どう改良したらましになるのか?
を話しているのだ。


大体、10本も指を動員しなきゃいけないのは面倒だ。

JIS配列は、本当には日本語の入力を考えていない。
US配列は英語母語なら最高かもしれない。
(海外のUS自作がほとんどレイアウト変更がないことが、
それを示唆する。
日本の自作キーボードは、まず物理レイアウト変更から入る)

手の角度、腕の角度に定まりや法則が見つかってないから、
どう使うのが道具として正しいのかが不明だ。
(たとえばピアノや習字には細かい決まりがあるし、
いくつかの流派があるし、それらを一回マスターしたら、
自己流にするべきだという自由もある)

伝統的な左に傾いたものは、
左手に負担が大きすぎる。

スペースキーが凹になっていない理由がわからない。

押下圧が重い。45gで一万字書いたら手が痛くなる。
ピッチが大きすぎる気がする。

プラスチックが嫌い。木材がなんでないんや。
(竹製、ウォールナット製はあるが、
レイアウトに問題がある。
なので自作キーボードかつ自作木ーキャップをつくった)
筆も鉛筆も机も、手に触れる部分は木材か革がいい。
象牙もありかもだ。


で、そもそもqwertyは効率が悪い。


こうした不満だらけの道具を好きなわけがない。
だから少しでも改良して、
ましになるようにしているだけのこと。

暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう。
僕がつけた灯りは、不平と等しい。


あれだけ体に合わせて靴があるのに、
あれだけ用途に合わせて文房具や万年筆があるのに、
キーボードは何故画一的なのか?
キーボードメーカーはまじめに考えるべきだし、
文房具メーカーはキーボードをつくるべきだし、
靴メーカーだってキーボードをつくるべきだと思うよ。

それがないから、
みんな自作して、
何がベストなのか、ベストはどうあるべきかという、
膨大な探索をはじめたのだと思う。


そのいくつかの成果は出始めている。
それが大きな産業になるとは思えないけれど、
確実に良いものがある。

自分の成果でいうと、
薙刀式は初心者にもベテランにも使いやすい配列だと思うし、
凹型親指キーは商品化するべきだと考えている。
(いま3DCAD勉強中)
木ーキャップもキット化したい。

色んな成果があり、世の中に浸透していくまで、
ブレイク前夜の条件は整いつつある。
TRON計画が成し得なかったことを、
各自が少しずつやりはじめている。


僕はキーボードが嫌いだ。
キーボードが好きだったらどんなキーボードでも愛でられるはず。
僕は、嫌いなキーボードを、どう良くしたかに興味がある。
posted by おおおかとしひこ at 12:10| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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