ずーっとキーボードの話をしてるような気がするが、
僕はキーボードが好きだからキーボードの話をしているわけではない。
キーボードは嫌いな方だ。
だから、どう改良したらましになるのか?
を話しているのだ。
大体、10本も指を動員しなきゃいけないのは面倒だ。
JIS配列は、本当には日本語の入力を考えていない。
US配列は英語母語なら最高かもしれない。
(海外のUS自作がほとんどレイアウト変更がないことが、
それを示唆する。
日本の自作キーボードは、まず物理レイアウト変更から入る)
手の角度、腕の角度に定まりや法則が見つかってないから、
どう使うのが道具として正しいのかが不明だ。
(たとえばピアノや習字には細かい決まりがあるし、
いくつかの流派があるし、それらを一回マスターしたら、
自己流にするべきだという自由もある)
伝統的な左に傾いたものは、
左手に負担が大きすぎる。
スペースキーが凹になっていない理由がわからない。
押下圧が重い。45gで一万字書いたら手が痛くなる。
ピッチが大きすぎる気がする。
プラスチックが嫌い。木材がなんでないんや。
(竹製、ウォールナット製はあるが、
レイアウトに問題がある。
なので自作キーボードかつ自作木ーキャップをつくった)
筆も鉛筆も机も、手に触れる部分は木材か革がいい。
象牙もありかもだ。
で、そもそもqwertyは効率が悪い。
こうした不満だらけの道具を好きなわけがない。
だから少しでも改良して、
ましになるようにしているだけのこと。
暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう。
僕がつけた灯りは、不平と等しい。
あれだけ体に合わせて靴があるのに、
あれだけ用途に合わせて文房具や万年筆があるのに、
キーボードは何故画一的なのか?
キーボードメーカーはまじめに考えるべきだし、
文房具メーカーはキーボードをつくるべきだし、
靴メーカーだってキーボードをつくるべきだと思うよ。
それがないから、
みんな自作して、
何がベストなのか、ベストはどうあるべきかという、
膨大な探索をはじめたのだと思う。
そのいくつかの成果は出始めている。
それが大きな産業になるとは思えないけれど、
確実に良いものがある。
自分の成果でいうと、
薙刀式は初心者にもベテランにも使いやすい配列だと思うし、
凹型親指キーは商品化するべきだと考えている。
(いま3DCAD勉強中)
木ーキャップもキット化したい。
色んな成果があり、世の中に浸透していくまで、
ブレイク前夜の条件は整いつつある。
TRON計画が成し得なかったことを、
各自が少しずつやりはじめている。
僕はキーボードが嫌いだ。
キーボードが好きだったらどんなキーボードでも愛でられるはず。
僕は、嫌いなキーボードを、どう良くしたかに興味がある。
2019年08月06日
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