薙刀式では、「ふ」「あ」同時押しで「ファ」、
以下同様にファ行をワンアクションで出せるようになっている。
これ、濁音同時押しの3キー同時押しにしたら、
ヴァ行になるんじゃね?
なんて思いついたのだが、
「ヴ」が「ぶ」になってしまうことに気づき断念。
薙刀式の外来音に関しては、
ファ行、ヴァ行、ツァ行、ウァ行が今のところ定義されていて、
ファ フィ フェ フォ
ヴァ ヴィ ヴ(単打) ヴェ ヴォ
ツァ ツィ ツェ ツォ
ウィ ウェ ウォ
が使用二音同時押しで打てるようになっている。
ただしツァ行はウァ行と場所が重なるので、
シフトを押しながらという例外だ。
またヴは専用キー(Q位置)を用意して、
う周りの運指混乱を避けている。
もうちょっと綺麗に整理する方法はないかなあ、
などと考えていて、ファ行濁音をヴァ行に当てられないか、
と思ったのだが、ヴの問題に戻ってきたということ。
ヴでvの発音を表記しようと発案したのは福沢諭吉で、
当時はワ行濁音で定義したそうな。
ワ゛、ヰ゛、ヴ、ヱ゛、ヲ゛で、
ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォと。
しかし定着しなかったらしく、ヴだけ残った。
だからヴはア行ではなく、ワ行のウなのだね。
ワ行の第三音がア行の第三音と混同されていなければ、
違う未来になってたかもなあ。
W音の濁音でV音を表記するのは、
ドイツ語系の影響かも知れないね。
(世界の言語でvfw、ph、yjの発音は混乱している)
しかし第三音もあればそういう子音行だと言えるが、
第三音がフ、ツ、ウに対応してるのが問題に拍車をかけている。
f、t、wの子音単音をカナでは書けないからだ。
しかも日本語では、
バ行とヴァ行が表記上も発音上も混乱しており、
バ行でヴァ行を置き換えてもよいと、
日本語としての結論は出ていない。
その混乱がそのまま配列定義にしわ寄せている感じかもね。
ワ行濁音は一瞬あるかな、と思ったけど、
(濁ウィでヴィにもなるし)
現状では濁音が裏にあるので無理でした。
殆どのカナ配列は、小書きァィゥェォを用いて、
外来音を処理しようとしている節がある。
拗音同時押しでも1モーラ1アクションが出来たから、
外来音同時押しをやろうと薙刀式では考えた。
しかし「言う」が「ウィ」に化けるなど、
直感的で分かりやすいメリットと、
意図せざる同時押しの暴発というデメリットがある。
(暴発を避けるには離してから次を打てば良いが、
ロールオーバーしちゃうんだよねえ…)
とはいえ、「う」(L位置)の裏は濁音化する「つ」なので、
う裏に濁音化しない音を置ければ、
ヴァ行の問題は全部解決しそうではある。
しかしそんなに使うほどでもないヴァ行のために、
「つ」やL位置の大事な所を譲れない、
というループが回っているわけで。困る。
薙刀式は、1モーラを「使う音を同時押し」(濁音半濁音含め最大3)
という画期的な直感的打鍵法で定義した、
おそらく唯一の配列だ。
それは直感的に優れているが、
高速ロールオーバーにおいて弱点があったり、
そもそも未整理の日本語の部分を押し付けられたりと、
デメリットも抱えてはいる。
「外来音対応」を謳う配列は、
大抵フと、ァィゥェォの関係を良好にしている。
月光なんて初手でやってるし、
そこまで戻らなくてはならないのか…?
2019年08月07日
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