2019年08月07日

【薙刀式】ヴァ行とファ行

薙刀式では、「ふ」「あ」同時押しで「ファ」、
以下同様にファ行をワンアクションで出せるようになっている。
これ、濁音同時押しの3キー同時押しにしたら、
ヴァ行になるんじゃね?
なんて思いついたのだが、
「ヴ」が「ぶ」になってしまうことに気づき断念。


薙刀式の外来音に関しては、
ファ行、ヴァ行、ツァ行、ウァ行が今のところ定義されていて、

ファ フィ       フェ フォ
ヴァ ヴィ ヴ(単打) ヴェ ヴォ
ツァ ツィ       ツェ ツォ
   ウィ       ウェ ウォ

が使用二音同時押しで打てるようになっている。
ただしツァ行はウァ行と場所が重なるので、
シフトを押しながらという例外だ。
またヴは専用キー(Q位置)を用意して、
う周りの運指混乱を避けている。

もうちょっと綺麗に整理する方法はないかなあ、
などと考えていて、ファ行濁音をヴァ行に当てられないか、
と思ったのだが、ヴの問題に戻ってきたということ。


ヴでvの発音を表記しようと発案したのは福沢諭吉で、
当時はワ行濁音で定義したそうな。
ワ゛、ヰ゛、ヴ、ヱ゛、ヲ゛で、
ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォと。
しかし定着しなかったらしく、ヴだけ残った。
だからヴはア行ではなく、ワ行のウなのだね。

ワ行の第三音がア行の第三音と混同されていなければ、
違う未来になってたかもなあ。

W音の濁音でV音を表記するのは、
ドイツ語系の影響かも知れないね。
(世界の言語でvfw、ph、yjの発音は混乱している)

しかし第三音もあればそういう子音行だと言えるが、
第三音がフ、ツ、ウに対応してるのが問題に拍車をかけている。
f、t、wの子音単音をカナでは書けないからだ。



しかも日本語では、
バ行とヴァ行が表記上も発音上も混乱しており、
バ行でヴァ行を置き換えてもよいと、
日本語としての結論は出ていない。
その混乱がそのまま配列定義にしわ寄せている感じかもね。

ワ行濁音は一瞬あるかな、と思ったけど、
(濁ウィでヴィにもなるし)
現状では濁音が裏にあるので無理でした。



殆どのカナ配列は、小書きァィゥェォを用いて、
外来音を処理しようとしている節がある。

拗音同時押しでも1モーラ1アクションが出来たから、
外来音同時押しをやろうと薙刀式では考えた。

しかし「言う」が「ウィ」に化けるなど、
直感的で分かりやすいメリットと、
意図せざる同時押しの暴発というデメリットがある。
(暴発を避けるには離してから次を打てば良いが、
ロールオーバーしちゃうんだよねえ…)


とはいえ、「う」(L位置)の裏は濁音化する「つ」なので、
う裏に濁音化しない音を置ければ、
ヴァ行の問題は全部解決しそうではある。

しかしそんなに使うほどでもないヴァ行のために、
「つ」やL位置の大事な所を譲れない、
というループが回っているわけで。困る。



薙刀式は、1モーラを「使う音を同時押し」(濁音半濁音含め最大3)
という画期的な直感的打鍵法で定義した、
おそらく唯一の配列だ。

それは直感的に優れているが、
高速ロールオーバーにおいて弱点があったり、
そもそも未整理の日本語の部分を押し付けられたりと、
デメリットも抱えてはいる。

「外来音対応」を謳う配列は、
大抵フと、ァィゥェォの関係を良好にしている。
月光なんて初手でやってるし、
そこまで戻らなくてはならないのか…?
posted by おおおかとしひこ at 10:54| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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