僕はイラレ(Adobe Illustrator)とアフター(Adobe After Effects)を、
手足のように使えるので、Blenderもそんなもんかな、
と予想していたらだいぶ違った。
気をつけるポイントを列挙しておく。
まず、図面を手で書いてから挑んだほうがいい。
どこが何ミリか、完全な図面を書いた方がいい。
Adobeはクリエイター向けだから、
「触りながら考える」のに向いてるけど、
3D CADはそうでもない。
勿論なれたらグルグル動かしながら考えられるかも知れないけど、
初心者のうちは、
「紙の上で考え尽くした図面を、3Dデータに変換する作業」
としてBlenderを考えたほうがいい。
3Dのオブジェクトを、頭の中でぐるぐる回せるようになるまで、
つまり脳内モデルが出来るまでは、
これを遵守したほうがいいと思う。
作業の段取りでいうと、
「目的物の作り方」までイメージできていると良い。
まずキューブを作って、Sで伸ばして、Eで伸ばして、
結合して、別のキューブでブーリアンでくり抜いて…
などのコマンドを全部イメージできていると、
作業がとても楽になる。
ただでさえ考えることが多いから、
コマンドの指針はとても役に立つ。
あと、知っておくべきキーたち。
テンキーの1、7、3。
それぞれ視点を正面、上から、右側面へ。
めっちゃ使う。位置関係がすぐにわからなくなるので、
とにかく正面か真上に行って楽になる。
テンキーの.。
アクティブオブジェクトを画面の中心へ。
視点ずれた時めっちゃ使う。
Ctrlテンキーの2468。
視点を十字移動。便利。
テンキーの+-。
拡大縮小。めっちゃつかう。
.でアクティブオブジェクトを選択して(ドアップ)、
そこから----で引いてみたり。
マウスホイール
MacのMagic Mouseだと、上面で指を滑らせると、
視点がZ方向に、XY平面に回転する。
めっちゃ使う。グルグル回して確認する。
テンキーの5
パースあり(35mmレンズ相当?)と、
パースなしの平行四辺形の切り替え。
基本パースなしでないと、
「アレとアレを揃える」ような製図がうまくいかない。
たまにパースありにして、ニヤニヤする。
Shift+C(3Dカーソルを原点へ)
文字通りの目的で使うことはあんまりないけど、
「右クリックを間違えて左クリックしてしまい、
3Dカーソルが動いてしまった時」めっちゃ使う。
非常に大事な「選択」が、
Blenderでは右クリックなんだよね。
(左クリックは3Dカーソルの移動)
なので、選択しようとして3Dカーソルを動かしてしまうのは、
7分に1回くらい起こる悲劇だ。
しかも3Dカーソル移動にはアンドゥがない。
なので、誤って左クリックしてしまったら、
落ち着いて、
右クリックで本来選択したかったものを選択してから、
Shift+C→.→----とかやると、大体元に戻る。
自作キーボードでショートカット集作るなら、
間違いなくこれをワンボタンにしたいぐらい。
Ctrl押しながら移動
グリッド単位で移動できる。めっちゃ使う。
Ctrl+Shiftで1/10グリッド移動。めっちゃ使う。
グリッドを最初に1cmに設定するのがコツ。
(ゆかりさんの「ねこつく」参照。あとにリンクあり)
Z
ワイヤーフレームと、レンダリングの切り替え。
めっちゃ使う。
「これで合ってるはず」とワイヤーフレームで製図、
レンダリングに切り替えて、視点移動でグルグル回して、
のくりかえし。
TAB
エディットモードとオブジェクトモードの切り替え。
めっちゃ使う。
エディットモード内で別オブジェクトをAddしてしまい、
割とわけがわからなくなった。
二つのモードを意識しとかないとややこしくなる。
Booleanの注意
Union取るにせよ、Difference取るにせよ、
「キッチリサイズだと頂点周りがバグりやすい」
という知見を得た。
一見大丈夫でも、ワイヤーフレームで見ると、
余った頂点や辺が残されてたりするので要チェック。
ちょっと大きめだと問題ない。
イラレだと頂点キッチリ合わせてから結合したり除算取ったりするけど、
それとは違うようだ。
僕は基本は
https://www.blender3d.biz/
で学んでてんとう虫のモデリングまでやって、
あとはゆかりさんの、
「ねこでもつくれる!オリジナルキーボード」(通称ねこつく)
https://eucalyn.booth.pm/
の後半部分(Blenderでスプリット用ケースを作る)
で一通り出来るようになった。
1000円で一通りマスター出来ると思えば、
Adobe講習会より安いぜ。
とはいえ、僕もまだまだ初心者なので、
しばらくぐるぐる動かして、
経験値を積むつもり。
3Dやりたい人、参考までに。
2019年08月20日
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