人生と同じで、
「色々やってみて、反省して」ではないだろうか。
何もしないで成長はできない。
詰まらないと言われるのが怖くて、
何も書かない人もいる。
永久に成長しないだろう。
家から一歩も出ない箱入り娘は成長しない。
庶民に会っていない政治家は成長しない。
レースを走ったことのないレーサーは成長しない。
デビューするには背の高さだけ原稿を書け、
とかつて言われたという。
それだけ失敗も成功も重ねないと、
成長などない。
とにかく原稿慣れすることだ。
原稿慣れしていない作家はいない。
また、成長するには反省することだ。
自分の中の甘え(メアリースーや御都合主義など)を指摘されて、
痛い思いをするとよい。
痛いと反省するからだ。
他人の恥ずかしさをみて、反省するとよい。
もし自分がやらかしたことだったら、
とひやりとするといいだろう。
胃のあたりが痛くなってきたら最高だ。
また、辛い目に合うだけではただの痛み会だ。
そこから、「じゃあどうすればよかったのか」
を考え出さないと、反省会とは言えない。
そうじゃないと、似たようなことになったとき、
また同じ轍を踏む。
二回も三回も同じ失敗をしていては、
いつまでたってもそこから抜け出せない。
痛くないか、対策を考えてないかのどちらかだ。
身近に先輩がいれば、相談するのも手だ。
だがその先輩も完璧ではない。
彼なりのやり方を示すことは出来るが、
万能解があるわけでもない。
また、創造的なことは唯一絶対の解がある世界でもない。
色んな解決の仕方があり、
その解決の仕方こそクリエイティビティというものだ。
ユニークな解法を知ったり、
王道の解決法を知ったり、
どれもが正解だ。
あなたに出来ることは、「どれならば自分で思いつけるか」
を知ることだ。
思いつけるなら次思いつこう。
思い出しやすいように、
壁に格言として貼っておいてもいい。
思いつけなかったら、どうやればそういう発想になるのか、
根元まで辿ろう。
「こういう見方をしていれば、
普段から世界はこのように見えている」
という根本的なことを知ろう。
それに慣れたら、その発想をするかも知れない。
物理的なことなら鍛えればいい。
類語辞典を見てボキャブラリーを増やせ。
何と何はどう違うのか、説明できるようにしろ。
気になることがあれば調べろ。
名作を見ろ。駄作も見ろ。
うまくやった例と、失敗した例をみろ。
失敗した例を見て、
「どうすればよかったのか」を創作してみよ。
うまくやった例を見て、
「なぜこれは○○の失敗にいかなかったのか」
をシミュレーションしてみよ。
まず痛みを覚えろ。
痛みを避けるために、考えて動け。
人生と同じだ。
僕はプロでもアマでも、容赦なく切りつける。
痛みがあるようにする。
痛みがあれば、反省できる。
甘噛みなんて甘えさせるだけだ。
僕が与える痛みは、脚本への愛に他ならない。
2019年08月25日
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