2019年08月25日

脚本家の成長はどうやって起こるか

人生と同じで、
「色々やってみて、反省して」ではないだろうか。


何もしないで成長はできない。
詰まらないと言われるのが怖くて、
何も書かない人もいる。
永久に成長しないだろう。

家から一歩も出ない箱入り娘は成長しない。
庶民に会っていない政治家は成長しない。
レースを走ったことのないレーサーは成長しない。

デビューするには背の高さだけ原稿を書け、
とかつて言われたという。
それだけ失敗も成功も重ねないと、
成長などない。

とにかく原稿慣れすることだ。
原稿慣れしていない作家はいない。


また、成長するには反省することだ。

自分の中の甘え(メアリースーや御都合主義など)を指摘されて、
痛い思いをするとよい。
痛いと反省するからだ。

他人の恥ずかしさをみて、反省するとよい。
もし自分がやらかしたことだったら、
とひやりとするといいだろう。
胃のあたりが痛くなってきたら最高だ。

また、辛い目に合うだけではただの痛み会だ。
そこから、「じゃあどうすればよかったのか」
を考え出さないと、反省会とは言えない。

そうじゃないと、似たようなことになったとき、
また同じ轍を踏む。
二回も三回も同じ失敗をしていては、
いつまでたってもそこから抜け出せない。
痛くないか、対策を考えてないかのどちらかだ。

身近に先輩がいれば、相談するのも手だ。
だがその先輩も完璧ではない。
彼なりのやり方を示すことは出来るが、
万能解があるわけでもない。
また、創造的なことは唯一絶対の解がある世界でもない。
色んな解決の仕方があり、
その解決の仕方こそクリエイティビティというものだ。

ユニークな解法を知ったり、
王道の解決法を知ったり、
どれもが正解だ。
あなたに出来ることは、「どれならば自分で思いつけるか」
を知ることだ。
思いつけるなら次思いつこう。
思い出しやすいように、
壁に格言として貼っておいてもいい。

思いつけなかったら、どうやればそういう発想になるのか、
根元まで辿ろう。
「こういう見方をしていれば、
普段から世界はこのように見えている」
という根本的なことを知ろう。
それに慣れたら、その発想をするかも知れない。

物理的なことなら鍛えればいい。
類語辞典を見てボキャブラリーを増やせ。
何と何はどう違うのか、説明できるようにしろ。
気になることがあれば調べろ。
名作を見ろ。駄作も見ろ。
うまくやった例と、失敗した例をみろ。

失敗した例を見て、
「どうすればよかったのか」を創作してみよ。
うまくやった例を見て、
「なぜこれは○○の失敗にいかなかったのか」
をシミュレーションしてみよ。


まず痛みを覚えろ。
痛みを避けるために、考えて動け。
人生と同じだ。

僕はプロでもアマでも、容赦なく切りつける。
痛みがあるようにする。

痛みがあれば、反省できる。
甘噛みなんて甘えさせるだけだ。
僕が与える痛みは、脚本への愛に他ならない。
posted by おおおかとしひこ at 22:30| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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